アウディのF1プロジェクトについて、ゲルノート・デルナー新CEOがついに沈黙を破った。
数日前、デルナーの前契約にあった100日間の守秘義務条項が終了することになり、2026年にザウバーからF1に参戦するという前任者の計画をコスト削減に取り組むデルナー新CEOがキャンセルするのではないかという長年の憶測は間違いだとする報道がなされた。
■アウディCEO「F1に参戦する」
そして今、デルナーはフォルクスワーゲン傘下のドイツの自動車メーカーであるアウディで指揮を執るようになってから初めて、ドイツの経済紙『Handelsblatt(ハンデルスブラット)』のインタビューに応じた。
すでにアウディがヒンウィルに本拠を置くザウバーの株式の25%を取得しているF1プロジェクトについて尋ねられたデルナーは、次のように答えた。
「アウディとフォルクスワーゲンの取締役会および監査役会では、アウディが2026年にF1に参戦するという明確な決定がなされている。計画は整っているよ」。
■アメリカで車を売りたい
デルナーはアウディにとってF1は過剰な支出だと考えていると噂されてきたが、現在はアメリカ市場での自動車販売を加速させる計画に合致していることを示唆している。
「我々はアメリカやその他の市場でもっと多くのクルマを売りたい。ヨーロッパ、中国と並ぶ第3の柱として北米を強化したいんだ」。