フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が、Q1、Q2、Q3の3つのセッションに分けて行われている現在のノックアウト方式F1予選フォーマットを批判した。
2001年に19歳でF1デビューしたスペイン人ドライバーのアロンソだが、現在はすでに42歳となり、もちろん現役最年長ドライバーとなっている。
この間、F1に出走しなかった年が3年(2002年、2019年、2020年)あるものの、ここまでの23年間の間にはF1の予選形式も変わってきている。だが、現在のノックアウト方式予選が導入された2006年以降は、小さな調整はあったものの、基本的には同じフォーマットでの予選が続けられている。
■今のF1予選方式はもう「時代後れ」だとアロンソ
だが、アロンソは初めてノックアウト方式が導入されてから18年たった今、この方式はF1の進化にもはや対応できていないと考えているようだ。
今年の10月初旬にも、F1は現在の予選方式を見直して、かつて採用されていたことがあるドライバーが1人ずつ周回してタイムを競う方式に戻したほうがいいと発言していたアロンソは、2023年のF1最終戦が行われたアブダビでも再び持論を展開している。
「この予選形式は時代遅れだよ。僕たちはこういう類いのストレスを抱えるわけにはいかないよ」
「マシンが最もその力を示す週末最高のセッションだったものが、いまや誰にとっても最悪のセッションになっているんだ」
「トラックリミット、トラフィック、妨害、タイム抹消、あれやこれやでね」
母国スペインのスポーツ紙『AS』にそう語ったアロンソは、次のように付け加えた。
「今は終わったからみんなハッピーだけど、ああいう形でやるべきではないね」
■フォーマット見直しの可能性は?
アロンソが提案するように2003年から3年間にわたって行われていた1人ずつ順番に計測ラップを行うフォーマットに戻せば、確かに現在の課題のうちのいくつかは解消もしくは軽減されるかもしれない。だが、その方式が短命に終わったのは、コンディション変化などによる不公平感が大きかったためだ。
しかし、現時点ではF1やFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)が予選フォーマット変更について前向きに検討しているという情報は具体的には伝えられていない。