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ラルフ・シューマッハ、ハースの姿勢は「今のF1では通用しない。F1はオリンピックではない」 シュタイナー代表「我々は何も間違えていない」

2023年11月21日(火)19:05 pm

元F1ドライバーのラルフ・シューマッハが、アメリカンF1チームであるハースの現在の姿勢はF1に必要な文化とは相容れないものになってきていると主張した。

●【2023F1第23戦アブダビGP】全セッションの結果・開催スケジュール

■現在コンストラクターズ最下位に沈んでいるハース

7度F1王者となったミハエル・シューマッハを兄に持つラルフ・シューマッハは、ハースが昨年ミハエルの息子であり、自分にとっては甥にあたるミック・シューマッハのパフォーマンスが悪いと圧力をかけ始めて以来、現在のF1で最も小規模予算のチームとして知られるハースを露骨に批判してきた。

実際、ハースはそれまで2年間ドライバーを務めてきた24歳のミック・シューマッハとの契約を更新せず、今季は36歳のベテランドライバーであるニコ・ヒュルケンベルグをその後任に据えている。

だが、そのハースが現時点では2023年のコンストラクターズ選手権で最下位に沈んでしまっているのも事実だ。

今季も残すところ最終戦アブダビGP(26日決勝)だけとなっているが、先週のラスベガスGPでもポイント獲得ができなかったハースは、最終戦でランキング9番手のアルファロメオとの4ポイント差を逆転しなければ、そのまま最下位で今シーズンを終えてしまうことになる。

昨年は苦しみながらもランキング8位だったハースにとって、最下位転落はかなりの痛手となるはずだ。

■何も間違えてはいないとハースのボス

しかし、2016年にハースがF1参戦を開始して以来ずっとチーム代表を務めてきているギュンター・シュタイナーは、8番グリッドからスタートしたケビン・マグヌッセンが13位でレースを終えたラスベガスGPを振り返りながらドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』に次のように語った。

「我々は何も間違えたことはしなかったと思っている」

「どちらのドライバーもマシンから最高の力を引き出すために懸命に戦った。彼らは成功したと思う。そして、いつものライバルたちの何台かよりも前だった」

■F1はオリンピックとは違うとラルフ・シューマッハ

しかし、ラルフ・シューマッハは、まさしくそのような姿勢こそF1で戦う者にはふさわしくないと言う。

「問題は常に自分が何を望んでいるかということだ。ただF1にいて、お金を稼ぎ、状況を受け入れることを望んでいると言うのか?」

「それは、参加することがすべてだというオリンピックの姿勢に似ているよ」

そう語ったラルフ・シューマッハも、ハースが本当にこの状況に満足しているとは考えていないようだ。

ラルフ・シューマッハは、フェラーリと技術提携契約を結んでいるアメリカの小さなチームの中には「大きな葛藤」があるはずだと示唆し、次のように付け加えている。

「もし彼らが進歩を望んでいるのなら、このやり方ではうまくいかないのは明らかだと思う。今のF1ではそれは通用しないよ」。

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