ミック・シューマッハが、フル電動フォーミュラカーによる世界選手権であるフォーミュラEは「自分に合うカテゴリーではない」と語った。
■2024年にミック・シューマッハが目指すのは?
7度F1ドライバーズタイトルを獲得した伝説的ドライバーであるミハエル・シューマッハを父に持つ24歳のミックだが、2022年シーズン限りでハースのシートを失い、今年はメルセデスのリザーブドライバーとしてシーズンを送ってきた。
だが、2024年もF1シートを確保する可能性がなくなったミックに関しては、来年はアルピーヌのワークスチームでル・マン・シリーズとも呼ばれるWEC(世界耐久選手権)に参戦する可能性が高いと言われている。
■エンジンや音のないフォーミュラEは検討対象外
一時はフォーミュラE参戦の噂もあったミックだが、その可能性について質問されたミックは『TuttoMotori(トゥットモトーリ)』に次のように答えた。
「正直に言って、ノーだね」
「僕は内燃エンジンと燃料の匂いが好きなんだ。残念ながら、フォーミュラEは今の僕に合うカテゴリーではないよ」
「今のところ、僕はエンジンの匂いがし、音や光を放つカテゴリーにすごく興味があるんだ」
「始動させれば音を放つV10やV8のような古いクルマが僕は大好きなんだ。それが、僕が本当に興味を持っているものだよ」
■ミックの進路決定に大きな意味を持つのは伝統的レースへのノスタルジー?
ミックがV10エンジンやV8エンジンに憧れるのは、まさに父親のミハエルがそれらのエンジンを搭載したF1マシンで戦っていたためだろう。
そして、この伝統的なレースへのノスタルジーが、彼のキャリアを決定する原動力となっているようだ。
ミックがアルピーヌのハイパーカーでWECに挑戦することを考えているのは、それが、彼にとって伝統的レースとの調和を保つための方向だからだろう。