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【F1サンパウロGPスプリント】角田裕毅“落ち着いた走り”でフェラーリを追い回し7冠ハミルトンを抜いて6位!アルファタウリF1絶好調で決勝レースにも期待

2023年11月05日(日)4:15 am

アメリカ大陸3連戦の3戦目、F1第21戦サンパウロGP(アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ、ブラジル)の2日目、24周のスプリントが行われた。

●【2023F1第21戦サンパウロGP】全セッションの結果・開催スケジュール

トップでチェッカーを受けたのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2位はランド・ノリス(マクラーレン)、3位はセルジオ・ペレス(レッドブル)だった。

レッドブル・レーシングと同じホンダRBPTのパワーユニットを搭載するアルファタウリF1は、角田裕毅が6位で3ポイント獲得、ダニエル・リカルドは9位でポイントには届かなかったが、両ドライバーとも素晴らしい走りを見せた。

■レポート:角田裕毅、スタートでポジションを落とすも落ち着いた走り

6番手スタートの角田裕毅は、ターン1のアウト側からシャルル・ルクレール(フェラーリ)に並ばれると、角田はターン2のアウト側で横並びで守ろうとしたが、ターン3でルクレールにイン側へ押し出される形で加速できなかった。するとターン3のアウト側から加速してきたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)にも順位を奪われた。

しかし、直後のストレートに続くターン4でピアストリがワイドに膨らんでコース外走行をして10位までポジションを落とすと、角田裕毅は7位へ。その後、落ち着いてルクレールの後ろにピッタリとつけて、DRSを使いながらも焦らず、タイヤマネジメントをしながら粘り強く走った。

■角田裕毅、7冠ハミルトンをオーバーテイク!

終盤の21周目のターン1、タイヤのグリップが完全に終わってしまった5位のルイス・ハミルトン(メルセデス)をルクレールがターン1でオーバーテイク!

角田裕毅もすかさずターン3から続くストレートで並びかけるがここはハミルトンが守った。相手はF1史上最多7冠のハミルトンだ。角田は無理をせずに次のチャンスを待ったのは大きな成長だ。

そして22周目、ホームストレートでDRSを使った角田裕毅がハミルトンを一気にオーバーテイク!リプレイ映像でも映し出される見せ場を作った。

その後ろでは同じホームストレートでDRSを使ったリカルドがピアストリをパスして9位へ上がった。リカルドはポイントまであと1つだ。

最終ラップ、角田裕毅はフェラーリのルクレールに0.6秒差まで迫ったものの6位でチェッカーフラッグを受けた。フェラーリを追い回し、ハミルトンをオーバーテイクしての6位は素晴らしい結果だ。

■角田裕毅、3ポイント獲得で個人ランク14位、チーム単独8位にも貢献

角田は貴重な3ポイントを獲得したことで、チームのコンストラクターズランキングで単独8位に貢献した。さらに1つ上のウィリアムズに9ポイント差まで縮め、ランキング7位も見えてきた。

ドライバーズランキングではバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)とニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)を抜いて角田は14位に浮上した。

角田は前回のメキシコシティGPで焦りすぎてポイントを失った反省が生きて、調子の良いマシンでも焦らずしっかりとフィニッシュまで運んだのは大きな成長と言える。明日の決勝レースは16番グリッドからのスタートが悔やまれるが、オーバーテイクショーが期待できそうだ。

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