2位のルイス・ハミルトン(メルセデス)と6位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)はともにF1アメリカGPで失格となった。
●【正式結果】2023F1第19戦アメリカGP決勝レースの結果(変更版)。角田裕毅が8位+ファステストラップ獲得!
レース後の車検でプランク(板)の摩耗検査が行われ、FIAテクニカルチームによって異常が発見されたためだ。報告書は「スキッドは、2023年F1技術規則の第3.5.9条e)に準拠していない」と書かれている。
ハミルトンは優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を最後まで追い詰め、見事な2位フィニッシュを果たしていた。メルセデスは今年最後のメジャーアップグレードパッケージをオースティンに持ち込んで、ハミルトンは新しいフロアを使用していた。
ルクレールは、不利なワンストップ戦略により終盤に後退したが、ジョージ・ラッセル(メルセデス)をコンマ数秒上回る6位でフィニッシュしていた。
■両チームとスチュワードの見解
両チームはスチュワードと話すために代表者を派遣し、「スキッドパッドの摩耗が激しいのは、おそらくでこぼこしたトラックと、レース前にマシンをセットアップしてチェックする時間を最小限に抑えたスプリントレース・スケジュールの独特の組み合わせの結果だろう」と反論した。
しかし、スチュワードは、「イベント中、常に車両がレギュレーションに準拠していることを確認する責任は競技者にある。この特定のケースでは、技術代表の報告書で定義された領域のリアスキッドが、FIA F1技術規則第 3.5.9 条 e)に概説されている閾値を超えていた。これには摩耗に対する許容誤差も含まれる」と指摘した。
■角田裕毅8位で5ポイント!サージェントは母国GPで初ポイント!
この失格によりノリスは2位へ、カルロス・サインツ(フェラーリ)は表彰台に上がった。大声援を受けていたセルジオ・ペレス(レッドブル)が4位に浮上し、ドライバーズチャンピオンシップ2位争いでハミルトンとの差を広げた。
ジョージ・ラッセル(メルセデス)は7位から5位に、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は8位から6位に、ランス・ストロール(アストンマーティン)は9位から7位に上がった。
そしてファステストラップのボーナスポイントも獲得した角田裕毅(アルファタウリ)は10位から8位となり、計5ポイントを獲得した。
また、ウィリアムズがダブル入賞を果たし、アレックス・アルボンが9位に、ローガン・サージェントが母国で10位入賞を果たし、F1初ポイントを獲得した。
■【正式結果】F1アメリカGP決勝レース
1 M.フェルスタッペン(レッドブル)
失格 L.ハミルトン(メルセデス)
2 L.ノリス(マクラーレン)
3 C.サインツ(フェラーリ)
4 S.ペレス(レッドブル)
失格 C.ルクレール(フェラーリ)
5 G.ラッセル(メルセデス)
6 P.ガスリー(アルピーヌ)
7 L.ストロール(アストンマーティン)
8 角田裕毅(アルファタウリ)
9 A.アルボン(ウィリアムズ)
10 L.サージェント(ウィリアムズ)
11 N.ヒュルケンベルグ(ハース)
12 V.ボッタス(アルファロメオ)
13 G.ジョウ(アルファロメオ)
14 K.マグヌッセン(ハース)
15 D.リカルド(アルファタウリ)
ー F.アロンソ(アストンマーティン)
ー O.ピアストリ(マクラーレン)
ー E.オコン(アルピーヌ)
■ファステストラップ
FL 角田裕毅(アルファタウリ)1:38.139