今季アルファロメオで2年目のF1シーズンを迎えている周冠宇だが、2024年に向けたチームとの契約交渉に向けてあまり不安を感じていないようだ。
2022年にアルファロメオでF1デビューを飾った上海出身の24歳の周だが、昨年も今年もチームとは単年契約を結んできており、現時点では2024年も確実にシートを確保できる保証はない。
■今季はボッタスとの差を大きく縮めた周
しかし、初めてのF1シーズンであった昨年は、経験豊かなチームメートのバルテリ・ボッタスが49ポイントを獲得してランキング10位だったのに対し、周は6ポイントの獲得にとどまり、ランキングは18位という成績だった。
だが、今季は12戦を終えた時点でボッタスが5ポイントで15番手なのに対し、周は4ポイントで16番手と、昨年よりもチームメートに大きく接近することに成功している。
そして、2024年に向けたアルファロメオと周の契約交渉はすでに開始されているようだ。
■チームは自分の仕事に満足している
「チームと僕は徐々に契約について話し合い始めているよ。今がそれにふさわしい時なんだ」
そう語った周は、次のように続けた。
「昨年、シーズンのこの段階では、このことについて今よりもずっと心配していたよ。だけど、今はそれによるストレスはほとんどないんだ」
「チームはラインアップと僕の仕事に満足してくれていると思っているよ」
■「このチームで仕事を続けたい」と周
現在はアルファロメオと呼ばれているザウバーだが、イタリアの名門自動車会社であるアルファロメオとのネーミングライツ契約は今季で終わることになっており、2024年には再びザウバーというチーム名で戦うことになると考えられている。
さらに、ザウバーは2026年にエンジンサプライヤーとしてF1参戦するアウディにチーム株式の75パーセントを売却することになっており、2026年からはアウディのワークスチームとなることが決まっている。
周にとっては、2024年や2025年だけではなく、2026年以降もこのチームで戦うことが今後の目標となっていくはずだ。
「僕は以前と同じやり方で仕事を続けているし、自ずと全てが決着するはずだよ」
2024年に向けた契約交渉についてそう語った周は、次のように付け加えている。
「だけど、それには時間がかかるんだ。僕はチームに満足しているし、一緒に働いている人たちとの関係にも満足しているよ。そして、喜んでこの仕事を続けたいと思っている」