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【動画】最終周の大逆転劇!ニューガーデン「すごく勝ちたかった」12回目のインディ500で初制覇!連覇狙うエリクソン「全てうまくいってた」

2023年05月29日(月)11:36 am

2023年5月28日、第107回インディアナポリス500マイルレースをジョセフ・ニューガーデンが初制覇した。

2度インディカーシリーズチャンピオンに輝いたニューガーデンは、最終ラップで昨年のインディ500の優勝者マーカス・エリクソンを抜き去り、インディ500でキャリア初勝利を飾った。

ニューガーデンはキャリア12回目の「インディ500」出場でボルグワーナー・トロフィーを獲得し、歴史に名を残した。チームペンスキーは優勝記録を19勝に伸ばした。

■ファイナルラップで逆転勝利!

ファイナルラップ、17番手からスタートしたニューガーデンは、ターン3手前のバックストレートでエリクソンをアウトサイドから抜き去り、シェル・パワープログレス・チームペンスキーのシボレー2号車でトップチェッカーを受けた。

チップ・ガナッシ・レーシングの8号車ハスキー・アイス・スプリッツ・ホンダを駆るエリクソンは、2002年のエリオ・カストロネベス以来の2連勝にわずか0.0974秒及ばなかった。これはインディアナポリス500史上、4番目に接近したフィニッシュだった。

■ニューガーデン「なぜ勝てないのかと聞かれ続けた。すごく勝ちたかった」

ニューガーデンの苦渋に満ちた待ち時間と疑問は、ついに終わりを告げた。

「みんなが、なぜこのレースで勝てないのかと、ずっと聞き続けた。勝てなければ失敗だ、というような目で見られていた。僕はすごく勝ちたかったんだ。僕らにはできると思っていた。僕らには能力があるとわかっていた。誰もが知っているように、これは大きなチームワークだ。ここに来れて本当にうれしいよ」。

クールダウンラップを終えたニューガーデンは、満員のグランドスタンドに飛び込み、ファンたちと祝った。彼は喜びの渦の中に消えていき、その後、「ヤード・オブ・ブリックス(Yard of Bricks)」のスタート・フィニッシュラインで家族とチーム・ペンスキーのクルーから祝福を受けた。

ポールシッターのアレックス・パロウは、チップ・ガナッシ・レーシングの10号車で4位に入った。

■トニー・カナーンは最後の出場

2016年の「インディ500」ウィナーであるアレクサンダー・ロッシ(7号車アロー・マクラーレン・シボレー)は、5位でフィニッシュ。

2013年の「インディ500」ウィナーであるトニー・カナーン(66号車アロー・マクラーレン・シボレー)は、22回目のインディ500出場で16位となった。人気のあるブラジル人は、最後のインディカー出場になった。

■ファイナルラップの大逆転劇

3度目の赤旗のアクシデントの処理が終わると、199周目にペースカーの後ろを走行していたインディカーがピットレーンからコースに戻り、ラスト1周で勝負が決まるという劇的なスプリントレースが始まった。

エリクソンは、ラストラップの再スタートで大きく逃げることに成功し、2.5マイルのオーバルのターン1、ターン2でリードした。

しかし、ニューガーデンはターン2で近づき、バックストレートで追いつくとアウト側に飛び出し、30万人以上の観衆は立ち上がった。

ニューガーデンはターン3に入る直前でエリクソンを抜き去った。ニューガーデンは、昨年エリクソンがオワードをかわして「インディ500」初勝利を挙げた時と同じく、蛇行しながら走行し、エリクソンを押さえ込んでとうとうインディ500の勝利を手にした。

ニューガーデンは「僕はただ、ロックインすることを心がけていた」と語った。

「最後の10周は、最後の最後で優勝を争える位置にいることが分かっていたので、感情的になっていた。簡単なことではないと思っていた。最近のレースはいつもそうだけど、最終ラップの勝負になることは分かっていた」

ニューガーデンは200周のレースで5周しかリードしなかった。初めてトップに立ったのは、157周目のピットストップのサイクルのタイミングだった。

そして193周目の2度目の赤旗で、全員がピットストップを終了した後にもトップに立った。

しかしエリクソンは、196周目に3ワイドのリスタートでニューガーデンのリードを奪い、ラスト1周の最終決戦へと繋がっていった。

■落胆するエリクソン「すべてうまくいったけど、抑えられなかっただけ」

落胆するエリクソンは、「今日はすべてうまくいったと思う」と語った。

「8号車のクルーとチップ・ガナッシ・レーシングのみんなを誇りに思う。最後のリスタートは素晴らしかった。ジョセフ(ニューガーデン)を完全に油断させ、ギャップを広げ、リードを保ったままターン1に入ったと思う」

「ただ、後ろに抑えることができなかった。僕は全開だった。ただ、抑えることができなかったんだ」

今日ラップリードしたのは14人のドライバーで、レース最高の39周をリードしたのはオワードだった。リードチェンジ(トップの入替え)は52回で、これはインディ500史上3番目に多いものとなった。

ニューガーデンは、PeopleReady Force For Good Challengeの一環として、チーム・ペンスキーと、彼が選んだ慈善団体である『SeriousFun Children's Network』と『Wags and Walks Nashville』に2万ドル(約280万円)を分配する予定だ。

インディ500で3勝目を狙っていた佐藤琢磨(No.11 デロイト・ホンダ/チップ・ガナッシ・レーシング)は、7位でフィニッシュした。

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