現F1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンが、今季レッドブルとサードドライバー契約を結んだかつてのチームメートであるダニエル・リカルドに助けてもらうつもりはないと示唆した。
レッドブルは、昨シーズン限りでマクラーレンのシートを失ったオーストラリア出身ドライバーのリカルドと契約し、今年はアンバサダー的立場でマーケティング活動に従事してもらうことに加え、テストやシミュレーター作業を行ってもらう予定だとしている。
だが、フェルスタッペンは、かつて2016年から2018年にかけて3シーズンを共に戦った元チームメートにシミュレーター作業で助けてもらう必要などはないと考えているようだ。
■テストドライバーにシミュレーター作業を任せるつもりはない
「僕たちのシミュレーターは最高レベルだと思っているよ。もちろんシミュレーションと現実の相関性は完璧ではないけれどね」
ドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』にそう語った25歳のオランダ人ドライバーは、次のように続けた。
「だけど、僕たちはサーキットで得られたマシンのデータを使っているんだ」
「シミュレーターでの日々の作業は長くかかることもあるけど、この種の作業はやる価値があると確信しているよ」
「僕に関して言えば、ほかのチームのようにテストドライバーがシミュレーターで作業するようなことはしてほしくないんだ。僕は自分自身でその作業をやりたいと思っている。誰にでも自分のドライビングスタイルがあるからね」
■シミュレーター作業は自分にとっての楽しみでもある
フェルスタッペンは、レッドブルのファクトリーでシミュレーター作業を行ったあとで、さらに自宅のシミュレーターでも作業を行っているのだという。
「それは集中力を保つのに役立つんだ」
そう語ったフェルスタッペンは、次のように付け加えた。
「結局のところ、家ではシミュレーターでトレーニングする以外にすることはあまりないからね。それに、それは僕にとって楽しみでもあるんだ」。