F1フランスGPで、パワーユニットを交換したカルロス・サインツ(フェラーリ)とケビン・マグヌッセン(ハース)が最後尾からスタートすることになった。
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2週間前のF1オーストリアGP決勝レースで、エンジンカウルが炎に包まれるほどのパワーユニット問題でリタイアしたサインツだったが、今週金曜日にCE(制御電子ユニット)を交換し、10グリッド降格が確定していた。
■サインツPU追加投入、マグヌッセンも
フリー走行2回目でシャルル・ルクレールにコンマ1秒差をつけてトップに立ったサインツは、金曜日のインタビューで今週末は「ペナルティ」が複数発生する可能性があると語っていたが、土曜日にパワーユニットの追加投入が決まり、グリッド後方からのスタートが確定した。
また、マグヌッセンもICE(内燃機関)、TC(ターボチャージャー)、MGU-H、MGU-Kを新たに搭載することになり、グリッド後方からのスタートになった。
さらに、ペナルティは科されなかったものの、ルクレールはエキゾーストを交換し、サインツ、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、角田裕毅(アルファタウリ)がギアボックスを交換した。
■オーバーテイクが困難・・・理由は風
サインツはこのペナルティにより、初優勝を果たしたF1イギリスGPを再現する可能性は低くなった。そのサインツは金曜日の夜、FP1およびFP2でライバルと駆け引きしていた時にオーバーテイクが予想以上に難しいと感じていたことも明かしている。
「オーバーテイクをたくさんすることになるだろうから、他のクルマと一緒に走りながらオーバーテイクしてみたけど、予想以上に難しかった」とサインツは語った。
「バックストレートで追い風が吹いていて、この追い風のせいでスリップストリームとDRSの効果が少し低くなっているようなんだ」
「でも、他に選択肢はない。オーバーテイクする方法を見つけなければならないし、そのための最良の方法は、日曜日には今よりもう少し速くなることなんだ。日曜日、みんながエンジン・モードを走らせた時に、僕たちがオーバーテイクできるトップスピードを持っているかどうか見てみよう。たくさん順位を上げなければならないから、そうなることを願っているよ!」