今シーズンは全22戦で競われるF1だが、第9戦カナダGPで、パワーユニット(PU)の規定数違反により最後尾スタートになる角田裕毅(アルファタウリ)に加え、シャルル・ルクレール(フェラーリ)も最後尾スタートになることが決定した。
●【2022F1第9戦カナダGP】フリー走行3回目のタイム差、周回数
■ルクレール、最後尾スタート決定
フェラーリは、前戦F1アゼルバイジャンGPでブローしたルクレールのPUを「修復不能」と判断し、新しいICE(エンジン)、MGU-H、MGU-K、2基目のCEをペナルティなしで投入していた。
そしてF1カナダGPの金曜日、フェラーリはルクレールのマシンに今シーズン3基目のCEを投入したと発表。CEの年間使用可能数は2基までと規定されているため、この時点で10グリッド降格ペナルティが決定していた。
そして土曜日のフリー走行3回目の前、フェラーリはルクレールのマシンに4基目のICE、TC(ターボチャージャー)MGU-H、MGU-Kを投入し、さらにペナルティ対象外のエキゾーストを追加して装着したと発表された。
この結果、タイトル争いのライバルであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)から34ポイント差のランキング3位につけているルクレールは、カナダGPを最後尾からスタートすることになり、トップ10圏内のポイント獲得を目指すレース展開になる。
■角田裕毅、土曜日もPUエレメントを追加投入
一方、最後尾スタートが決まっている角田裕毅のアルファタウリF1は、土曜日になってさらにパワーユニットのエレメントを投入したことを発表。3基目のES(エナジーストア)とCE(コントロール・エレクトロニクス)を追加投入している。