レッドブルF1は“リスク”を負ってでも、F1エミリア・ロマーニャGPが開催される今週末のイモラでマシンのアップグレードを行うようだ。
●【タイムスケジュール】2022F1第4戦エミリア・ロマーニャGP
2022年シーズンを支配しているフェラーリは、今シーズン最初の“スプリント”が行われるイモラでは、新パーツを評価する時間が1回のフリー走行のみと限られていることから、本格的なアップグレードはしないと公言している。
■フェラーリは我々よりセットアップが簡単
フェラーリの状況についてレッドブルF1のヘルムート・マルコ博士は「非常に明確だ」と『RTL』に語った。
「フェラーリは複雑なパッケージを持っているから、セットアップが簡単なんだ」
「我々の場合、すべてが完璧でなければ対処できない。だからこそ、たった1回のフリー走行でも新しいパーツを持ち込むというリスクを負うことにしたんだ。ただ待っているのではなく、フルアタックしてチャンスをつかみたいからね」
「フェラーリとルクレールは、それにしても強すぎる」と78歳のオーストリア人は主張した。
マルコは2022年型レッドブルがフェラーリに追いつくために10kgの減量に取り組んでおり、イモラでは「重量を減らすことができる」と自信を見せているが、体重を落とそうとするクルマは「人間と同じ」だという。
マルコは笑いながらこう答えた。
「一晩でどうにかなるものではないよ。我々はかなり重量超過だから時間がかかるんだ。少なくともフェラーリよりはずっと重いからね。(第6戦F1スペインGPの)バルセロナでフェラーリのレベルに近づけることができれば満足だよ」
■レッドブルより1秒遅いのにランキング2位のメルセデスF1にも警戒
しかしその一方で、メルセデスは明らかな問題があるにもかかわらず「堅実な」パッケージを持っているとし、見下すこともしていない。
「彼らは確かに最速の3台に含まれていないクルマで、(ランキングでは)我々の前にいるという事実が示している」
「ある時点でねじれが緩みエアロダイナミクスは機能するだろうが、現時点では予選で1秒遅れており、直接の対戦相手ではない。しかし、それは比較的早く変わる可能性がある」