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逆の立場だったらレッドブルも「奪われた」と感じたはずだと元F1ドライバー

2022年01月21日(金)18:49 pm

大きな論争の的となった2021年のF1最終戦アブダビGPだが、そのレースが逆の状況となっていたならば、レッドブルもメルセデスと「まったく同じ」受け止め方をしていただろうと元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースは考えている。

アブダビGP決勝の最終ラップで起こったまさかの逆転劇で通算8回目のF1ドライバーズタイトル獲得を逃したルイス・ハミルトンは、その後ずっと沈黙を守り続けており、このままF1を引退してしまう可能性もあると言われている。

メルセデスも、レース終盤のセーフティカーをめぐるF1レースディレクターのマイケル・マシのレース運営に公然と疑問を投げかけ、一時は正式に異議申し立てを行う姿勢を示していた。

結局、メルセデスが異議申し立てを行わなかったことでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の初タイトル獲得が確定したわけだが、実際のところ、メルセデス関係者や多くのF1ファンが、マシの不適切なレース進行によってハミルトンがほぼ手中に収めていた勝利を「奪われてしまった」と主張しているのも事実だ。

こうした中、フェルスタッペンと同じオランダ出身の元F1ドライバーであるアルバースは、『De Telegraaf(テレグラーフ)』紙に次のように語った。

「ハミルトンとメルセデスが奪われたと感じるのは理解できるよ」

「マイケル・マシは昨年、いくつかのレースで少し迷いがあったように見えた」

「彼は何度かあいまいな決断を下していたよ」

「しかし、彼がシーズン最終戦で決定的な役割を果たしたのは確かだ。それが多くの人々を当惑させた。誰もが、シーズン最終戦はフェアであってほしいと願っていたからね」

「正直なところ、もし逆の立場だったら、レッドブルは(メルセデス)まったく同じ姿勢をとっていただろう。クリスチャン・ホーナー(レッドブル/チーム代表)もサウジアラビアGPの後にはマシを批判していたわけだしね」。

現役時代にはミナルディ、MF1レーシング、スパイカーで合計40戦に出走した経験を持ち、2014年にはわずか2か月足らずではあるがケータハムのチーム代表を務めたこともあるアルバースは、アブダビでマシがセーフティカーのルールを曲げたのは「見応えのあるフィナーレを演出するため」ではないかと疑っている。

「しかし、それでは一貫性のある決定が行われていたとは言えないよ」

そう語った42歳のアルバースは次のように付け加えた。

「FIAは、アブダビだけでなく、シーズン中にマシによって下されたすべての一貫性のない決定について調査をしなければならないよ」

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