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ランド・ノリス「今年はジョージ・ラッセルとホイール・トゥ・ホイールの戦いをしたい」

2022年01月13日(木)19:09 pm

ランド・ノリス(マクラーレン)は、2022年シーズン序盤にかつてのライバルであり、今年からメルセデスで走ることになるジョージ・ラッセルと競うことができれば、それはマクラーレンにとって明らかな前進の証になると考えている。

22歳のノリスと23歳のラッセルはどちらも2019年にF1デビューを飾っている。だが、F1でのこれまでの3シーズンにおいてノリスとラッセルがコース上でバトルをする機会はほとんどとなかったと言っていいだろう。

かつて共に戦っていた2018年のF2選手権ではラッセルがチャンピオンとなり、ノリスは2位、そして今年ウィリアムズから2シーズンぶりにF1グリッドに戻ってくるアレクサンダー・アルボンが3位だった。

しかし、マクラーレンの育成ドライバーであったノリスがそのままマクラーレンでF1デビューしたのに対し、メルセデスの育成ドライバーであったラッセルはレンタル移籍のような形で最下位チームだったウィリアムズでのデビューとなっていた。

そして、2019年はマクラーレンがコンストラクターズランキング4位となるパフォーマンスを見せたのに対し、ウィリアムズの戦闘力は相対的に前年よりもさらに低下しており、ラッセルは予選でチームメートだったロバート・クビサに一度も負けることはなかったが、とてもノリスやトロロッソ(現アルファタウリ)でデビューし、シーズン途中からレッドブルに昇格したアルボンとバトルを展開するようなことはできなかった。

しかし、ラッセルが戦闘力のあるマシンに乗れば速いことは、2020年の第16戦サヒールGPで新型コロナウイルスに感染したルイス・ハミルトンの代役としてメルセデスから出走した際に予選2番手となり、決勝でもチームのピット作業ミスで順位を下げるまではトップを快走していたことからも明らかだった。

そして、そのラッセルが2022年にはついにバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)の後任としてメルセデスに昇格。ついにチャンピオンチームで自分の力を示すチャンスを得ている。

それゆえ、ノリスは、もしも2022年の開幕戦バーレーンGP(3月20日決勝)でラッセルとコース上で争うようなことができたならば、それは自分やチームにとってポジティブなことだと考えている。

「まずは、僕たちがホイール・トゥ・ホイールで戦えることを願っているよ」

そう語ったノリスは次のように続けた。

「もし僕たちがホイール・トゥ・ホイールで戦えたなら、2022年に向けていいスタートが切れたことになると思うよ。あるいは、彼が悪いスタートを切ったことにね!」

「もちろん、僕たちは楽観的だし、シーズンをうまくスタートできて、フェラーリ、メルセデス、レッドブルとの差を縮められることを期待しているよ。とりわけ、後者の2チームにね」

「どうなるかは時間がたてばわかるよ。今シーズンが始まったときに誰がどの位置にいるのかがわかっている者など誰もいないと思う」

「でも、僕らが追い付かなくてはならないのは確かだし、新しいルールが導入されるにせよ、今年すべてのチームに追い付くのは簡単なことじゃないよ」

「もし僕がジョージと戦えるのであれば、僕らはメルセデスと戦えることになるわけだし、もし僕らがメルセデスと戦えるようであれば、僕らはいいオフシーズンを過ごしたことになると思うよ」

ノリスはこれまでにポールポジション1回と5回の表彰台を獲得している。そしてそのほとんどが2021年に獲得したものだった。

一方、ラッセルは2021年の第12戦ベルギーGPで2位となっているが、これは雨となった予選でうまくタイミングをつかんで2番手となり、決勝も大雨に見舞われたことから予選順位がそのまま決勝レースの結果とされたためだった。

だが、2022年には、ノリスとラッセルの立場が逆転する可能性も大いにありそうだし、2人とも同じイギリス出身ドライバーだけに、お互いにこれまで以上にライバル意識をもってレースに臨むことになるだろう。

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