ドイツ出身の元F1ドライバーであるラルフ・シューマッハが、最終的に2021年のF1ドライバーズタイトルを手にするのは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)ではなく、ルイス・ハミルトン(メルセデス)になるだろうと語った。
●【F1第20戦カタールGP】決勝レースのタイム、周回数、ピット回数
先週末にロサイル・インターナショナル・サーキットで行われた今季のF1第20戦カタールGPでは現チャンピオンのハミルトンが勝利し、2位に終わったフェルスタッペンとの差を8ポイントに縮めることに成功した。
残りレースはサウジアラビアGP(12月5日決勝)と最終戦アブダビGP(12月12日決勝)の2レースだけとなっており、タイトル争いの決着が最終戦まで持ち越されることになるのはほぼ確実な状況だ。
しかし、第17戦アメリカGPと第18戦メキシコGPではフェルスタッペンが勝利したものの、その後のブラジルGPとカタールGPではハミルトンが勝利を飾っており、勢いはハミルトンの方にあるようにも見える。
7度F1王座についたミハエル・シューマッハを兄に持つラルフ・シューマッハは、今年も最終的にはハミルトンが勝利し、F1史上最多記録となる8回目のF1タイトルを獲得することになるだろうと次のように語った。
「マックスは全力を尽くしているし、彼がどれほど優秀なのかも示してみせている。だが、普通の環境のもとでは、彼にはもうチャンスはないよ」
最近の報道によれば、レッドブル首脳陣は、メルセデスがハミルトンに勝たせるためにマシンに違法なパーツを使用しているのではないかとの疑いを抱いているようだ。
だが、46歳のラルフ・シューマッハはそんなことは考えられないと次のように主張している。
「我々はここ(カタール)でも、メルセデスが十分に速く、いんちきをする必要などないことを目にした」
「私は、故意にルールに従っていないチームがあるとは思っていないよ。もしそんなことをすれば、非常にグレーな領域に入ってしまい、何か問題が起こる可能性を常に抱えることになるからね」