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F1オランダGPがF1全体のエンターテインメント性向上のお手本に?

2021年10月20日(水)18:23 pm

F1が、オランダGPの主催者によるグランプリ運営方法を参考に、ほかのレース主催者たちに対して週末に観客を一層楽しませるための方法を助言することになるかもしれない。

最近、F1がかつてベネトンとルノーでチーム代表を務めていたフラビオ・ブリアトーレを採用し、F1に「興奮、娯楽、喜び、エネルギー」を提供する役割を任せることになるようだと報じられている。

さらに、F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリがオランダGPのレース主催者の助けを得て、F1におけるエンターテインメント性をさらに向上させようと考えているのではないかとも伝えられている。

今年は新型コロナウイルスの感染対策が講じられる中でF1が開催されているが、36年ぶりにザントフォールト・サーキットで開催されたオランダGPはそうした状況のもとでも非常に大きな盛り上がりを見せていた。

オランダの『Algemeen Dagblad(アルゲメン・ダグブラッド)』紙によれば、F1は、多くの人々に自転車での移動を推奨していることなどを含め、ザントフォールトの環境に配慮した取り組みにも感銘を受けているという。

伝えられるところによれば、ドメニカリは中東エリアでのF1をさらにエキサイティングなものにするために、オランダGPの事例を参考にしたいと考えているようだ。

こうした噂について質問されたザントフォールト・サーキットのディレクターを務めるロバート・ファン・オーバーダイクは、次のように答えた。

「それは我々が決めることではないよ」

「我々は自分たちで新たな基準を作りたかったんだ。我々のレースがF1全体に違いをもたらすだろうと思っているよ」

今年は母国のヒーローであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が優勝したこともあって非常に盛り上がったオランダGPだが、それでも新型コロナウイルス対策による入場者数制限などによって、実際には赤字を出してしまったという。

それゆえ、オランダGPの主催者は2022年には新型コロナウイルスの脅威が小さくなり、1日あたり10万5000人の観客を動員できるようになることを願っているようだ。

ファン・オーバーダイクは、今年のF1開催が赤字となったことは認めつつも、昨年はレースそのものがキャンセルされていたことを思えば、今年も利益を出すことは「自分たちにとってもはや重要なことではなかった」と語り、次のように付け加えている。

「我々は長期的な視点に立っているんだ」

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