ニキータ・マゼピン(ハース)が、自分がこれまでに受けた批判は「全くの見当違い」だと主張した。
今年ハースからF1デビューを飾ったロシア人ドライバーのマゼピンだが、シーズン開幕前に不適切な動画をアップしたことで批判を受けたことに始まり、シーズン開幕後もたびたびスピンを喫したことで「マゼスピン」と揶揄されたり、チームメートのミック・シューマッハに対して激しいアタックを仕掛けたりしたことで強い非難を受けてきている。
だが、22歳のマゼピンは、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に対し、自分はそんな批判は無視していると次のように語った。
「僕のことを話題にする人の99パーセントは、テレビやソーシャルメディアで見たことをもとにしているんだ。彼らは一度も僕に会ったことなどないよ。だから、彼らの意見は僕にとっては全く見当違いなんだ」
「僕は幸運にも、この22年間ずっと、父をはじめとするとても仲の良い家族と一緒に暮らしながら育ってきた」
「僕はミスをしたし、今もミスをし続けている。それは誰だってそうだよ。そして、僕がミスをするとひっぱたかれて、もうするなと言われてしまうんだ。だから、僕は学び、改善しているよ」
「だけど、僕も人間だから、スピンもするし、クラッシュもするし、失敗もするんだ。僕のような形でF1をスタートすれば、自信を失うし、そこから立ち直るのには時間もかかるものさ」
「間違いなく、予想以上に大変だよ。だけど人生は楽なものじゃないよ」
同じチームで走るシューマッハとの関係も悪化していると伝えられているマゼピンだが、自分は和解に向けてできることはやっていると主張している。
「最近、僕は彼をモスクワに招待したんだ。まだ返事はないけれどね。でも、これは誤解によるものだし、よくあることさ」
そう語ったマゼピンは次のように付け加えた。
「僕たちは、F1で長いキャリアを築こうとしている2人の若者だ。だけど、僕たちはずっと以前からお互いに知っているし、どうすれば一緒に仕事をする方法を見つけられるかもわかっているよ」