今シーズンは苦境に立たされているハースだが、現時点ではいろいろ問題を抱えてはいるものの、2022年に向けてチームの結束が強まることを期待しているようだ。
現在ロシアのウラルカリ社がタイトルスポンサーを務めているハースだが、今週末にF1ロシアGPが開催されているソチで23日(木)に2022年もミック・シューマッハとニキータ・マゼピンが続投することを正式発表している。
今季、サーキット内外で何度か衝突しているシューマッハとマゼピンだが、今週ちょっとこの関係に変化が生じるかもしれないと思わせるニュースが伝えられている。
それは、ロシア人ドライバーであるマゼピンがシューマッハをモスクワに招待し、そこで数日楽しく過ごすことを提案したのだという。
ソチでこのニュースについて質問されたハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは笑いながら次のように答えた。
「私は怒っているよ。彼(マゼピン)が私を招待しなかったことをね」
「いや、私はいい行為だと思っているよ。そして、私は彼があそこに大きな男の子のおもちゃを持っていることも知っているよ」
「私は彼らが友達になるべきではないと言ったことは一度もないよ。私はただ、彼らが友達になる必要はないと常に言ってきただけさ。だが、もし彼らが友達になるのであれば、もちろん、私はそれで全く問題ないよ」
シューマッハも、23日(木)にマゼピンとの関係悪化について質問されると次のように答えている。
「大体のところ、チームメートが自分の最大のライバルなんだ」
「これまで、戦いやすいチームメートには1人たりとも出会っていないよ。僕は常にベストを尽くそうといしているんだ」
ハースはフェラーリとの関係をさらに強めてきているが、フェラーリの契約下にあるシューマッハと2022年の契約を結ぶことができたのは、今後のフェラーリとの関係においても望ましいことだったのは間違いない。
「ミックとは何の問題もないと私は常に言っていたが、契約が成立していない以上、何も公式に発表することはできなかったんだ」
そう語ったシュタイナーは次のように続けた。
「ミックはフェラーリと長期契約を結んでいる。私はその詳細は知らないが、まだいくつか明確にしなければならないことがあったんだ。だが、私には常に正しい方向へ向かおうとしていたのがわかっていたよ」
「それは我々3者(ハース、フェラーリ、シューマッハ)が一緒に行った決断だったんだ」
一方、今年はイタリアのマラネロにあるフェラーリの本拠地内にハースのための専用施設が設けられていることは知られているが、最近ハースのチームオーナーであるジーン・ハースがその施設を視察していたようだ。
「我々はモンツァ(第14戦イタリアGP)の前にそこを訪問し、彼にかなりの短期間でそこで成し遂げられたことを彼に見せたんだ」
シュタイナーはそう語ると次のように付け加えた。
「昨年、我々はいろんな種類の作業を中止していた。だが、現在は新たな活力とともに作業を再開しているし、かなりの成果を上げているよ」