メルセデスが2022年からジョージ・ラッセルを現F1チャンピオンであるルイス・ハミルトンのチームメートに据えることを明らかにしたが、そのラッセルの後任として2022年にウィリアムズに加入する候補ドライバーについての噂がいろいろささやかれている。
伝えられるところによれば、有力候補だと考えられているのはレッドブルの契約下にあるアレックス・アルボン、そしてメルセデスの支配下にあるニック・デ・フリースだ。
イギリス生まれのタイ国籍ドライバーであるアルボンに関しては2019年から2020年にかけてトロロッソやレッドブルで走った経験を持ち、今季はDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)でもすでに優勝を飾るなど、その実力には定評がある。
また、オランダ出身のデ・フリースは2019年のF2チャンピオンであり、今年はフォーミュラEでメルセデスのワークスチームから出走して見事にチャンピオンに輝いている。
ウィリアムズとしては高いパフォーマンスを示してきたラッセルをキープすることを望んでいたものの、ラッセルがメルセデスとの契約下にあるだけにいつかはこういう日が来ることを覚悟していたようだ。
ウィリアムズのチームCEOを務めるヨースト・カピートは、ラッセルが今季限りでチームを離脱することが確定したことについて次のように語った。
「この可能性があることは分かっていたよ」
だが、カピートは、ラッセルの後任に関しては今後慎重に検討をしていくつもりだと示唆している。
「我々には複数のワクワクするような選択肢があるし、我々の決断に関してはいずれ発表することになる」
「F1経験があるドライバーを雇うのは間違いなくいい前向きなことだ。しかし、その一方で、来年のマシンは全く違うものになるし、誰もが次世代マシンを学ぶことになる」
「だから、ルーキーを雇うことも可能なんだ。全く異なるカテゴリーのようになるわけだから、ギャップも小さくなるだろう。つまり、最小限のリスクで新人を登用するチャンスでもあるんだ」
「我々にはいい選択肢がたくさんあるよ」
今噂にのぼっているアルボンとデ・フリースならどちらが好ましい選択肢になるかと質問されたカピートは次のように答えた。
「ほかにも候補者がいるんだ。2人だけじゃないよ」
アルボンとデ・フリースに関しては、ウィリアムズだけでなくアルファロメオの2022年のドライバー候補でもあると考えられており、今後ウィリアムズやアルファロメオの2022年ドライバーラインアップがどのように決まっていくのかに注目が集まるのは確かだ。