ミック・シューマッハ(ハース)が、チームメートのニキータ・マゼピンの乱暴な走行に関して「またチームと話をするつもりだ」と語るとともに、また今度ホイール・トゥ・ホイールの争いになった場合にはお互いに「肘打ち」を食らわせ合うことになるだろうと主張した。
●【F1第7戦フランスGP】決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
バクー市街地サーキットで開催された第6戦アゼルバイジャンGP決勝ではファイナルラップでシューマッハがマゼピンを追い抜こうとした際にマゼピンが直前でシューマッハの進路を妨害するような動きを見せたことからシューマッハが激怒したという一幕があったばかりだ。
そして、先週末にポール・リカール・サーキットで行われた第7戦フランスGPでもレース序盤にマゼピンがシューマッハをコース外に押し出すという“事件”が起きてしまった。
最終的には14秒の差をつけてマゼピンよりも前でフィニッシュしたシューマッハだが、レース後に母国ドイツのメディアに対して次のように語った。
「またこのことについてチームと話をする必要があると思う」
「結局のところ、向こうがそのつもりなら、それしかないよね」
「彼もそれに関して話すことにはかなりオープンだし、それが彼のスタイルなのだと思う。そのレベルでは、僕たちはうまくやっていくことはできないね」
「最終的には誰もが肘を突き出すことになるかもしれないよ」
ミックの叔父である元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、シーズンが進んでいくに従ってこの2人の仲はさらに険悪なものになっていくだろうと次のように語った。
「この件に関しては、ニキータが自分の感情に支配されているという説明しかできないと思っている。たとえマゼピンの父親がほとんどの(チームの)支払いをしているとしても、どこかの時点でチームのボスは何かを言わなければならないよ」
だが、ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、バクーでの一件はそれほど重大なことではなかったとしていたが、今回の件についても大げさにするほどのことではないと次のように語った。
「私もそれを見ていたし、彼ら2人と話をしたよ。あれはレースだったんだ。アンフェアでも何でもなかったよ」
「彼ら2人の差が縮まりつつあるのが分かるし、それはこういうことに関しては理想的なことだとは言えない。サーキットで彼らが接近すれば、こういうことが起きてしまうものさ」