最新の報道によれば、正式にキャンセルが発表されたF1シンガポールGPの代わりにアメリカで2レースを開催する可能性が膨らんできているようだ。
2021年のF1カレンダーには過去最多となる全23戦が組み込まれているが、新型コロナウイルス感染症covid-19の影響により、すでにいくつかのレースがキャンセルもしくは延期となっている。
しかし、今年からF1最高経営責任者を務めているステファノ・ドメニカリは、なんとか予定通り23レースの開催を実現したいと考えており、テキサス州オースティンのCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)で開催されるアメリカGPに加えてもう1レースをアメリカで開催することを検討していると伝えられている。
当初、その候補地として、COTAばかりでなく、かつてF1を開催していたことがあるIMS(インディアナポリス・モーター・スピードウエイ)の名前も取り沙汰されていた。
しかし、IMSのオーナーであるロジャー・ペンスキーは、少なくとも今年はF1を開催するのは困難だと『AP通信』に次のように語っている。
「現時点では、我々はそういう立場にはないよ」
しかし、そうした中、COTAで行われるアメリカGPの主催責任者であるボビー・エプスタインが2レースを開催することもありえると示唆する発言を行ったと報じられている。
2週間ほど前には『AP通信』に対して、COTAで2レースを開催するというのは「パドックでの噂」に過ぎないと語っていたエプスタインだが、このほどテレビ局『ESPN』に対し、実際にテキサスで今年2レースを開催することは「可能」だと次のように語った。
「可能性という語を前に付けて置く限り、問題はないよ。オースティンでの2レース開催は可能だという記事を読んで考えたが、確かにそれは本当だ」
「しかし、オースティンで2つめのレースを行う契約がまとまっているというのは、本当のことではない」
そう語ったエプスタインは次のように付け加えた。
「しかし、もし彼らがそうしたい、そうする必要がある、そしてそれがスポーツにとって最善の決断であると判断して、やろうと決断することができるのであれば、我々もそうする用意はあるよ」