F1は2021年シーズン中の3レースにおいてスプリントレース方式予選を試験導入することになっているが、その週末において金曜日の予選でポールポジションを獲得したドライバーが土曜日のスプリントレースと日曜日の決勝も全て勝利した場合にはボーナスポイントを与えることが検討されているようだ。
このスプリントレース導入には賛否両論があるが、この件を強力に推進してきたのが今年1月からF1の新CEOに就任したステファノ・ドメニカリだ。
かつて2014年シーズン序盤までフェラーリのチーム代表を務めていたことでも知られるドメニカリはこのほど次のように語った。
「この方式により、テレビのコンテンツを増やし、主催者が数日間に渡って関心を分散できる可能性を提供することができる」
「ドライバーたちに対しては、ポール、スプリントレースでの勝利、グランプリでの勝利を完全達成した者にボーナスポイントを与えることも検討している」
そう語ったドメニカリは、今年最初にスプリントレースが試験導入されるシルバーストン・サーキットでのF1イギリスGP(7月18日決勝)に言及しながら次のように付け加えた。
「もしうまくいけば、それが最も歴史的かつ象徴的なグランプリを恒久的に運営する方法になるだろう」
ドメニカリはさらに、F1や世界が新型コロナウイルス感染症covid-19の状況に適応していく中で、観客も着実にサーキットに戻ってくることになるだろうと考えている。
「そう期待しているよ」とドメニカリ。
「すでにモナコでは1日につき7500人を迎えたし、全員にcovid検査が義務づけられた。オーストリアやフランス、そしてドイツでも観客を迎えられるはずだし、もし承認されれば、シルバーストンは満員になるはずだ」
現時点での2021年F1カレンダーにはドイツでのグランプリは存在しないが、このドメニカリのコメントは今後どこかのレースがキャンセルとなった場合に備えてドイツでの代替開催計画がすでに水面下で進められていることを示すものだろう。
ドメニカリはアメリカGP(10月24日決勝)やイタリアGP(9月12日決勝)に言及しながら、次のように付け加えている。
「テキサスでは健康状態がすでに正常化しているし、9月のモンツァも同じようになることを願っているよ」