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【ハースF1】今年はドライバーたちに経験を積ませることが最大の目標

2021年04月02日(金)18:27 pm

ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーが、今年の目標はウィリアムズと争うことだけだと語った。

F1では2022年から全く新しい技術ルールが適用されることになっており、F1マシンもこれまでとは大きく異なるものとなる。

そして、小規模F1チームであるハースは予算の関係から2021年シーズンに戦うマシンの開発はすでにあきらめ、2022年型マシンの開発に注力していくことを明らかにしている。ハースの2021年型マシンにはVF-21という名称が付けられているものの、実態は今年の空力ルール変更に対応したのみで、それ以外の部分はほとんど2020年型マシンをそのまま流用したものになっている。

しかも、今シーズン中の開発を行わないということになれば、極めて戦闘力に欠けるマシンで戦わなくてはならないことになるのは火を見るよりも明らかだろう。

「ウィリアムズと争うことができればいいだろうね」

そう述べたシュタイナーは次のように続けた。

「我々にできるのはそれが全てだが、我々はかなりうまくやれるはずだと信じているよ」

「それ以上のことを達成するための努力をするつもりはないよ」

だが、今年のハースのドライバーを務めるミック・シューマッハとニキータ・マゼピンは2人ともルーキーであり、彼らにマシンの足りない部分を補ってもらおうと考えるのも無理な話だろう。

「今年我々にできる最大限のことはドライバーたちを備えることだと思っている。彼らに経験を積む機会を提供することでね」

そう語ったシュタイナーは次のように付け加えた。

「こうしたこと全てが彼らにとって役に立つだろう。我々がより競争力のあるマシンを手に入れたときにね。それこそが今シーズンの我々の計画なんだ」

ともあれ、メルセデスとレッドブル・ホンダによるタイトル争いが予想されている2021年F1シーズンだが、その一方で、最後尾ではハースとウィリアムズによる最下位脱出のための争いが激しく展開されることになるかもしれない。

ちなみに、今年の開幕戦を終えた時点ではハースとウィリアムズはともにまだポイントを獲得できていないが、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)がハースのドライバーたちよりも上位でフィニッシュしたことからウィリアムズが9番手、ハースが最下位の20番手にランクされている。

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