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F1エンジンパフォーマンスの均一化対策は必要ないとFIA

2021年02月12日(金)18:20 pm

FIA(F1統括団体である国際自動車連盟)は、2022年以降F1エンジンのパフォーマンスを均一化させるような対策が必要だとは考えていないようだ。

11日(木)に行われたF1委員会において2022年からF1エンジン開発を凍結する件が全員一致で可決されたことで、2022年からレッドブルが引き続きホンダエンジンを搭載して戦うことがほぼ確実となった。

現在レッドブルとそのセカンドチームであるアルファタウリにエンジンを供給しているホンダは2021年いっぱいでF1活動から手を引くことになっている。これを受け、レッドブルではホンダからそのF1エンジンにかかわる知的財産権を譲り受けて自分たちで独自にエンジン製造を継続していくことを計画しており、そのためには2022年からF1エンジンの開発を凍結することが必要だと主張していた。

FIAは、このF1エンジン開発凍結が全員一致で可決したことは「FIA、F1、チーム間の結束と協力の精神を反映するもの」だとしている。

一方、仮にF1エンジン開発が凍結されることになった場合、FIAは各エンジンメーカーが製造するF1エンジンのパワーを均一化する動きに出るのではないかとのうわさもささやかれていた。

そうしなければ、2022年以降エンジンパワーの差が少なくとも数年間はそのままの状態となることからパワーに劣るエンジンを搭載するチームにとっては不利な状況が続いてしまうことになると考えられるためだ。

しかし、FIAのエンジン担当責任者であるジル・シモンは、2022年からE10と呼ばれる新燃料の使用がF1で義務づけられる計画となっており、これが「パフォーマンスのセーフティネット」なるだろうとしている。

「我々がエンジンに関して知っていることからすれば、2022年にはすべてのエンジンが非常に狭い性能範囲内に収まると予想している」

そう語ったシモンは次のように付け加えている。

「エンジンが自然に横並びとなるチャンスは今年と来年の2回あることを忘れてはならないよ。 今日現在においては、性能を調整するために外部から介入する必要はないと考えている」

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