シャルル・ルクレール(フェラーリ)によると、新チームメートのカルロス・サインツ(前マクラーレン)は「僕のアドバイスなんて要らない」とのことだ。
現地時間で1月27日(水)、サインツはフェラーリF1の本拠地フィオラノで2018年型マシンSF71Hに乗り、跳ね馬の初走行を行った。この日、チーム代表のマッティア・ビノットは、セバスチャン・ベッテル(現アストンマーティン)が去った今、フェラーリを「引っ張る存在」は23歳のルクレールだと語っている。
これに対してルクレールは、地元イタリアの報道陣に次のように話す。
「ここまで上り詰めた彼(サインツ)のことだ、僕のアドバイスなんて必要ないと思う。彼はすべてを分かったうえで行動しているし、今日の経験も彼の自信につながるはずだ」
「僕は、ほんの少しチームを理解しているにすぎない。本日、彼の一挙手一投足をつぶさに見せてもらった。彼の幸運を祈るよ」
サインツの前日に同じマシンに乗ったルクレールは、今回のテストがサインツにとって「多大な」後押しになると話す。「なぜなら一連の手順は僕らがいま行っているものと、とても似ているからだ」
サインツ本人はどう考えているのか。彼はルクレールとのジョイントナンバー1の立場であり、赤のレーシングスーツを身にまとっても「これまで同様にカルロス・サインツらしく振る舞う」と、次のように話す。
「ここまで来たのは、僕の仕事ぶりや性格あってのもの。なので同じ道を進んでいくよ。何も恐れることはない」。
実はフィオラノでサインツの初テストを見守っていた人物が、もうひとり。彼とまったく同じ名を持つ実の父親でラリー界のヒーロー、カルロス・サインツだ。