2021年6月に開催が予定されているF1フランスGPだが、実際にその舞台となるポール・リカール・サーキットに入場できる観客は1日あたり15,000人までに制限されることになるかもしれない。
新型コロナウイルス感染症のcovid-19が世界的に猛威をふるう中、当初全22戦で計画されていた2020年のF1は大幅にスケジュールを見直し、全17戦で行われることになった。そしてヨーロッパで開催にこぎつけたレースの多くが無観客での開催となり、第10戦として6月下旬に位置づけられていたフランスGPは開催そのものがキャンセルされている。
こうした中、F1はすでに2021年の暫定カレンダーを発表しており、かつて例を見ない全23戦が計画されている。
しかし、新型コロナウイルスの脅威が再び世界的に拡大しつつあり、2021年のF1が計画通りに実施できるかどうかは非常に不透明な状況にあるのは確かだ。
そして、このほどフランスGPのプロモーターが明らかにしたところによれば、2021年6月27日(日)に決勝が予定されているレース週末においてル・カステレにあるポール・リカール・サーキットへの入場が認められる観客数は15,000人に制限されることになるようだ。
「(観客数は)1日あたり15,000人で、5,000席ずつが設けられた3つのゾーンに割り振られることになる」
そう語ったレースプロモーターは次のように付け加えている。
「観客数の制限枠は健康に関する状況の改善度合いやフランス政府の次の決定によって拡大される可能性はある」
今後covid-19の感染拡大がスローダウンすればさまざまな制限が緩和の方向へ向かう可能性もあるだろうが、それとはまったく逆の可能性も排除できないのが現状だ。2021年のF1グランプリがどのような形でいくつ開催できるのか、その答えはまだ当分の間見えてこないだろう。