元F1ドライバーのフェリペ・マッサが、フェラーリとセバスチャン・ベッテルが今季限りで決別するのは両者にとっていいことだと語った。
フェラーリでは2015年から在籍していたベッテルとの契約を更新せず、2021年にはマクラーレンからカルロス・サインツを迎え入れることになっている。
かつて2006年から2013年までの8年間をフェラーリで過ごした経験を持つブラジル出身のマッサはスペインの『AS』に対し、ベッテルが今年思うような活躍ができていないのは主としてフェラーリF1マシンの問題だと次のように語った。
「マシンが一番重要なんだ。戦闘力のあるマシンがなければ勝つことはできないし、それはドライバーの責任ではないよ」
「その一方で、僕はセバスチャンの全盛期は終わったと思っている。彼は4回F1チャンピオンになったドライバーに期待される仕事をしていないし、僕はチームが変化を求めたのは正しいことだと思うよ」
「セバスチャンにとってもベストな時ではない」
「彼は自分がよく処遇されていないと考えているし、チームにとってもそういう状況にあるドライバーが競争力を示すことができずにいるのはいいことではないんだ」
かつてフェラーリでミハエル・シューマッハ、キミ・ライコネン、フェルナンド・アロンソのチームメートとして戦ってきた39歳のマッサはそう語ると次のように付け加えた。
「彼が去るのはどちら(ベッテルとフェラーリ)にとっても最善の策だったと僕は思っている」
ベッテルは2021年にはアストンマーティン(現レーシングポイント)で新たな挑戦を開始することになる。