ルノーF1チームを率いるシリル・アビテブール(マネジングディレクター)が、現在ドライバーを務めているエステバン・オコンを今季限りで放出し、その後任に同じフランス出身ドライバーのピエール・ガスリー(アルファタウリ)を据える計画をしているようだとのうわさを否定した。
今季のF1第12戦ポルトガルGPが行われた先週末のポルティマオでは、今年ルノーからF1復帰を果たしたオコンのパフォーマンスに満足しておらず、2021年に向けて今年のイタリアGPでF1初勝利をあげるなどの活躍を見せているガスリーの獲得を目指しているようだとのうわさが強くささやかれていた。
ガスリーは2019年シーズン前半まで所属していたレッドブルに復帰することを望んでいるものの、レッドブルとアルファタウリのドライバープログラム責任者であるヘルムート・マルコは、ガスリーには今後もアルファタウリの軸としてやってほしいとの考えを示しており、2021年にガスリーがレッドブルに復帰する可能性を除外している。
こうしたこともあり、ガスリーも母国フランスの自動車メーカーのワークスチームへの移籍に前向きなのではないかとのふわさもある。
だが、このほどアビテブールがそうしたうわさは事実ではないと主張した。
「来年も彼(オコン)は我々と一緒にやるし、我々全員が彼に全幅の信頼を置いている。それは私も同じだ」
24歳のオコンについてそう語ったアビテブールだが、もちろんオコンには課題もあると次のように付け加えた。
「彼は何としても前進を果たさなくてはならないし、成功できる状態に持っていくために達成可能な目標を立てる必要がある」
こうした中、アルファタウリは28日にガスリーと2021年の契約を更新したことを発表。どうやらガスリーとオコンはいずれも今年と同じチームで戦うことになるのは間違いないようだ。