2020年第88回ル・マン24時間レースの決勝を前に、トヨタ・ガズー・レーシング(TOYOTA GAZOO Racing)は、来季レギュレーションに合わせて開発中のハイパーカー「GR Super Sport(仮称)」でサルト・サーキットを走行した。
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今回走行したのは、2018年・2019年・2020年にル・マン総合優勝3連覇を果たしたTS050 HYBRIDをベースにしたロードカー「GR Super Sport(仮称)」の開発中モデルだ。
GRのカモフラージュ柄が施された車両は、特別にオープン仕様にカスタマイズし、かつてトヨタのWECドライバーとして活躍したアレックス・ブルツと村田チーム代表が乗り込み、デモンストレーションラップと決勝スタート前のトロフィー返還を行った。
TS050 HYBRIDは2016年にデビューし、2020年で3連覇を達成、最速ラップタイム更新やコースレコード樹立など、ル・マンで数々の歴史を作ってきた。この過程で得た知見はすべて、開発中のハイパーカー「GR Super Sport(仮称)」の開発に活かされ、ル・マン生まれの市販車が誕生する。
デモランを担当したブルツは、次のように語った。
「1周では限界まで性能を発揮させるチャンスはなかったが、GR Super Sport(仮称)がすでに高いパフォーマンスとポテンシャルを持っていることは感じられた」
「特に四輪駆動とハイブリッドシステムにTS050 HYBRIDとの類似性を感じた」
また、トヨタのエンジニアは「このクルマの本当のパフォーマンスのほんの一部だ」と言っていたといい、来季のデビューでどんなパフォーマンスを見せてくれるのか注目したい。