2020年F1第7戦ベルギーGP(2020年8月28日から30日決勝、スパ・フランコルシャン)の予選が行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が今シーズン5回目のポールポジションを獲得した。
●【予選結果】F1第7戦ベルギーGP予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数
■Q1
路面コンディションはドライ、気温16℃、路面温度24℃、湿度62%の中でセッションが始まった。
先ほど行われたFP3ではフェラーリのセバスチャン・ベッテルが最後尾。Q1突破ができない可能性も出てきた。
各車がタイムを出していく中、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は18番手。やはり状況は厳しいようだ。
残り3分。コース上は最後のアタックに出ていったマシンで大渋滞。先頭でアタックに入ったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)だったが12番手。スリップストリームに入らないとスピードが伸びないようだ。その後、ベッテルは13番手タイムを記録。最終的にフェラーリは、ベッテルが13番手、ルクレールが15番手でQ1をギリギリ突破した。
Q1ノックアウトになったのは、キミ・ライコネン(アルファロメオ)、ロマン・グロージャン(ハース)、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)の5台だった。
■Q2
Q3へ進んだトップ10はここで最速タイムを記録した時のタイヤでスタートすることになる。スタートタイヤを見越してミディアムタイヤでコースインしたのは、メルセデス勢、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、ランス・ストロール(レーシングポイント)、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)の5台だ。
メルセデス勢とフェルスタッペンまでは1から3番手までにつけた。しかし、レーシングポイントの2台は10・11番手と、ミディアムタイヤでのQ2突破は厳しそうでソフトタイヤで勝負することになった。
ダニエル・リカルド(ルノー)はBBW(ブレーキ・バイ・ワイヤー)に問題を感じてマシンを降りていたものの、最終アタックに向けてマシンに戻った。
ソフトタイヤを履いたセルジオ・ペレス(レーシングポイント)を先頭にして最終アタックが始まったが、やはりフェラーリの2台はタイムが伸びずここで脱落。アルファタウリ・ホンダ勢も残念ながらQ3には進出できなかった。
Q2ノックアウトは、ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)。
■Q3
Q3が始まるとまずタイムを出しておきたいルイス・ハミルトン(メルセデス)が早々にアタックに入って1:41.451のトップタイムを記録した。+0.578の2番手にバルテリ・ボッタス(メルセデス)。3番手にはダニエル・リカルド(ルノー)が入った。この時点でフェルスタッペンは4番手、アルボンは5番手だ。
各車1回目のアタックを終えてピットイン。残り4分前にルイス・ハミルトン(メルセデス)がコースイン。他車のスリップストリームを借りなくても十分にタイムを出せる自信があるということでもあるだろうが、やはりタイムを更新し1:41.252を記録した。2番手はボッタス。
フェルスタッペンはトップから0.526秒差の3番手。ERS(エネルギー回生システム)からのパワーが切れてしまったようで、わずか0.015秒差で2番手を逃し、無線で悔しがった。
ハミルトンはベルギーGP予選で過去5回(2008年、2013年、2015年、2017年、2018年)ポールポジションを獲得してきたが、今回で6回目のポールポジションを獲得した。次戦から“パーティーモード”と呼ばれる予選用PUモードが禁止されるため、ハミルトンは最後の“パーティーモード”を使用して獲得したポールポジションとなった。
●【予選ハイライト動画】フェルスタッペン、0.015秒差の3番手/F1ベルギーGP