カルロス・サインツ(マクラーレン)が、バーチャルレースは「娯楽」でしかないと語った。
新型コロナウイルスのパンデミックが発生したことにより、今年予定されていたモータースポーツは現時点では全て開催が見送られる状況となっている。
そうした状況のもと、F1やアメリカのインディカーやNASCARなどはコンピューターゲームを用いたバーチャルレースを開催しており、多くのファンがそれを楽しんでいるようだ。
インディカーとNASCARは実際にシリーズに参戦しているドライバーによる公式シリーズとしてバーチャルレースを展開しており、F1でもシャルル・ルクレール(フェラーリ)やアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)など、数名の現役ドライバーが参加している。
だが、サインツは、そうしたバーチャルレースは本当のレースとは非常にかけ離れたものだと主張している。
「『GRAN TURISMO SPORT』あるいは『iRacing』といったゲームがグラフィックスやサーキットレイアウト、マシンのセッティングなどに関して目を見張るほどなのは本当だよ」
「だけど、F1マシンに乗り込んで限界までドライブするには一定の身体条件や技術が必要だし、家に座っていたってそれらは得られないよ」
そう語った25歳のスペイン出身ドライバーは次のように付け加えた。
「シミュレーターを経験しただけでF1に行けることなどまずないと思っているよ。今は僕もやっているけれど、それは娯楽以外の何物でもないんだ。闘争心の火花を持ち続けるには役立つけれどね」