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「F1中国GPのリスケは難しいだろう」とレッドブルのボス

2020年02月22日(土)5:45 am

レッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)が、延期が決定された今季のF1第4戦中国GPをシーズン終盤に開催するのは難しいだろうと示唆した。

新型コロナウイルスの蔓延により延期が決定された中国GPだが、F1オーナーであるリバティ・メディアはシーズン終盤に行われるブラジルGPとアブダビGPの間に行うことを検討していると伝えられている。

だが、ホーナーはこれに関して次のように語った。

「シーズン終盤はただでさえ非常にストレスを抱えることになる。とりわけチームスタッフにとってはね」

「だが、それは選手権の状況によるんじゃないかな」

「選手権においていい位置にいれば、もうひとつレースを追加したいとは思わないだろう。そしてもし自分たちが負けていれば、もちろん実施する方に投票するだろうね」

実際のところ、ホーナーが示唆したようにF1カレンダーの日程を再調整する場合には全10チームの同意が必要となるため、投票が実施されることになる。

そうなれば、ホーナーが言うように、その時点でトップに位置しているチームが反対票を投じる可能性は非常に高いと言えるだろう。つまり、今年の中国GPは最終的にはキャンセルとなる可能性がかなり高いと見ていいかもしれない。

一方、中国と国境線を挟んで地続きとなっているベトナムでのレースも開催できるかどうかが不透明な状況となっている。

実際のところ、新型コロナウイルスの影響はすでにF1界にも及んでいる。

19日(水)から3日間にわたってスペインのバルセロナで今季最初のF1公式プレシーズンテストが開催されたが、伝えられるところによれば、マクラーレンは中国人ジャーナリストが自分たちのモーターホームに足を踏み入れることを禁止したという。

中国人ジャーナリストのフランキー・マオはドイツの『Bild(ビルト)』に次のように語っている。

「チームが私に説明したところによれば、それは会社からの要請だったそうだ。我々は連絡を取り合っているし、彼らは私に申し訳ないと言ってくれたよ」

しかし、こうした状況にもかかわらず、初開催となるF1ベトナムGPのプロモーターは今のところハノイ・サーキットでのレースをキャンセルするつもりはないとしている。

だが、すでにドイツのテレビ局『RTL』は、もしベトナムGPが予定通り開催されても現地にスタッフを派遣しないことを発表している。

第1週目のF1プレシーズンテストが行われたバルセロナにおいてベトナムの状況について質問を受けたホーナーは次のように答えている。

「我々がFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント/F1商業圏管理会社)から受けている情報によれば、現時点では状況は制御されており、レースも予定通り行われることになりそうだ」

実際のところ、仮に第3戦のベトナムGP(4月5日決勝)が実施されたとしても、第4戦中国GPがスケジュール通りに開催されないことから、次の第5戦オランダGP(5月3日決勝)まで1か月間にわたってF1が開催されないということになる。

そのことに関して、ホーナーは微笑みを浮かべながら次のように語った。

「シーズン中にそれほど長い休みをとることには慣れていないんだ。4月に夏休みをとるのはかなり珍しいことだよ」

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