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2021年に向けて「ベッテル続投が第一候補だ」とフェラーリのボス

2020年02月13日(木)5:15 am

フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットが、現時点では2021年シーズンのもうひとつのシートはまだ確定していないものの、今年で現在の契約が切れるセバスチャン・ベッテル続投の可能性が最も高いと示唆した。

すでにフェラーリではシャルル・ルクレールと2024年まで、そしてレッドブルではマックス・フェルスタッペンと2023年までの契約を結んだことが明らかとなっている。

こうした中、昨年F1史上単独2位となる通算6回目のドライバーズタイトル獲得を達成したルイス・ハミルトンとメルセデスの交渉が今週の水曜日(12日)から始まることになると報じられている。

伝えられるところによれば、ハミルトンとメルセデスの新契約はなんと年俸7700万ドル(約84億7000万円)で決着する可能性もあるという。

昨年末にハミルトンとフェラーリ会長のジョン・エルカーンが会っていたことにより、一時はハミルトンのフェラーリ移籍説がメディアを賑わせたこともあった。だが、最近ではハミルトンも結局メルセデスに残留することになるだろうとの見方が強くなってきているようだ。

2021年にハミルトンが加入する可能性はないと断言できるかと質問されたビノットは「ノー」と答え、今後に向けて含みを残したものの、ベッテル残留が「現時点では我々の第一選択だ」と語っている。

ビノットはさらに、すでにベッテルとの2021年以降に向けた契約交渉は始まっていると認め、テレビ局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』に次のように語った。

「当然ながら、そのことについては彼と話し合いをしているし、これからも話し合いを続けていくことになる。だが、間違いなく彼が我々の第一候補だし、優先人物だ」

「我々には2人の素晴らしいドライバーがいると思っている。F1で考え得る最高のペアだよ」

「彼(ベッテル)は冬の間に非常にいい働きを見せた。彼は今年すごくうまくやれると思うよ」

そう語ったビノットだが、今のところ急いでベッテルとの契約を結ぶつもりはないとし、まずは19日(水)から始まるプレシーズンテストとシーズン序盤のレースに専念していくつもりだとしている。

一部には今季限りでの引退説もささやかれている32歳のベッテルだが、少なくとも現時点で本人にそのつもりはないようだ。ベッテルは1月に35歳となったハミルトンを引き合いに出しながら次のように語った。

「まだ僕は十分に若いと感じているよ。ルイスの方がもっと年上だし。だから、限界なんてないってことさ」

フェラーリに関しては、昨年のパフォーマンスにより、ルクレールが事実上ベッテルに代わってナンバー1ドライバーの地位を獲得したのは確かだ。

しかし、ビノットはこの2人の関係が悪くなるという心配はしていないようだ。

「彼らはプロなんだ。ルクレールにはドライバーとして成長し続ける必要があるし、セブ(ベッテル)はフェラーリにふさわしいドライバーであることを証明してみせなくてはならない」

そう語ったビノットは次のように付け加えた。

「彼らの士気が高いことは分かっているし、非常にリラックスしてもいる。彼ら同士の間でもね」

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