フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットが、2021年のドライバーラインアップを急いで決めるつもりはないと示唆した。
とは言え、フェラーリはすでにシャルル・ルクレールとの契約を2024年まで延長したことを発表しており、2021年にルクレールがフェラーリのひとつのシートに座ることは確定している。
問題は今年で契約が満期を迎えるセバスチャン・ベッテルが来季も残留することになるのか、あるいはほかのドライバーがルクレールの新たなチームメートを務めることになるのかだ。
フェラーリが早々とルクレールと長期契約を結んだことを見ても、チーム内でのルクレールの地位がベッテルよりも強固なものとなっているのは確かだ。
2019年シーズン開幕前にはベッテルがナンバー1ドライバーだと明言していたビノットも、今年に関しては「オーストラリア(開幕戦)に行くときには、ナンバー1は決めないよ」と語り、チーム内でドライバーの序列は決めないとしている。だが、事実上はルクレールがすでにナンバー1の地位を勝ち取ったと見て間違いないだろう。
少し前に、ベッテルとの契約を更新するかどうかは5月に行われる第6戦スペインGPのころまでに考えると示唆したと伝えられたビノットだが、それを考える時間はまだ十分にあると次のように語った。
「プレッシャーなどはないよ」
「セブ(ベッテルの愛称)はフェラーリの一員だ。我々も彼とともに、彼がこれからどうしたいのか、我々がどうしたいのか、まだ達成できていないのは何なのかということを考えていくことになる」
「だが、我々にはベッテルとルクレールという現在最高のペアがいると信じているよ」
そう語ったビノットは次のように付け加えた。
「セブと彼の将来のことを交渉するための時間は十分にあるよ」