トロロッソの母体となったイタリアのF1チーム“ミナルディ”の創設者が2019年のトロロッソの活躍を賞賛した。
現在72歳となったジャンカルロ・ミナルディが自分が生まれた町であるファエンツァでレーシングチームを起こしF2に参戦を開始したのは1980年のことだった。
その後1985年からF1参戦を開始。小規模プライベートチームだけに、なかなか上位に進出することはできなかったが、1997年には片山右京、1998年には中野信治が所属したこともあり、日本でもおなじみのチームだった。
慢性的な資金不足による運営危機に陥ったミナルディは1990年代終盤にチームを売却したものの、以後2006年にレッドブルが買収してトロロッソと名称が変わるまではミナルディという名が引き継がれていた。
2006年以降はレッドブルのジュニアチームとして、将来のレッドブルドライバー育成の場として運営されてきたトロロッソだが、ホンダエンジンを迎えて2年目となった2019年にはコンストラクターズランキングも6位に浮上。トロロッソとしては2008年に次ぐ最高位タイを記録している。
「マックス・フェルスタッペン(現レッドブル・ホンダ)が来て進歩を始めて以来、彼らはものすごく成長したよ」
母国イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』にそう語ったミナルディは次のように続けた。
「彼らは2018年の結果を改善しようと決意し、弱点を克服することに成功し、選手権6位という素晴らしい結果を残した」
「今後、彼らには開発に関してもレッドブルの足跡を追うチャンスがあるよ」
「特に、ドライバーたちはよくやったよ」
「ダニール・クビアトももちろんだが、特にピエール・ガスリーはうまく自分の背中を押すことができたよ」
2019年F1第20戦ブラジルGPで2位となったガスリーに言及したミナルディは次のように付け加えた。
「彼がレッドブルのシートを失っても冷静さを保ち、精神的に崩れることがなかったのは最大の驚きだったよ」