先週末のF1ロシアGPを終え、F1モータースポーツ担当マネジングディレクターを務めるロス・ブラウンが、セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールというドライバーコンビはフェラーリにとって“爆弾”のようなものになりえるとコメントしたと伝えられている。
●【決勝結果】2019年F1第16戦ロシアGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
そして、レッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、その原因の一端を作っているのはルクレールの方だと考えているようだ。
マルコは、ロシアGPで起きたフェラーリのチームオーダー問題に言及しながら母国オーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』に次のように語った。
「ベッテルの方が前にいた。だからルクレールが不満を訴えたが、するとエンジニアがこう答えていた。心配するな。ピットストップで元に戻すから、とね」
「その言葉の意味はピットストップを巧みに操作するということだ。それは公平ではないし、スポーツの精神に反するものだ」
「フェラーリはすでに困難な状況を抱えている。それなのにどうして意図的にドライバー同士が反目しあうようなことをしてさらに状況を悪化させようとするのだろうね」
だが、それはフェラーリにとっては以前からあることだとマルコは次のように続けた。
「フェラーリはそういうゲームをするのが大好きなんだ。もっともそれがうまく行ったことはほとんどないがね。だが、それがフェラーリなんだ」
「文化が違うんだよ」
マルコはさらに、ロシアGP決勝でベッテルがチームオーダーに従おうとしなかったきっかけは、実はルクレールが作っていたのだと考えている。
「ベッテルはソチで取り決めを守ろうとしなかったが、そもそもルクレールがモンツァ(イタリアGP)で取り決めを守っていなかったじゃないか」
「彼は予選でベッテルにスリップストリームを使わせることになっていたんだ」
そう語ったマルコは次のように付け加えた。
「彼が関係悪化の原因のひとつであることは確かだよ」