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【FP3レポート】フェルスタッペンはミスで5番手どまり クビアトにはまたもトラブル/F1ロシアGP

2019年09月28日(土)19:48 pm

2019年F1第16戦ロシアGPが9月28日(土)、ソチ・オートドローム(1周5.848km)で2日目を迎え、現地時間12時(日本時間18時)から行われたフリー走行3回目でフェラーリのシャルル・ルクレールがトップに立った。

●【FP3結果】2019年F1第16戦ロシアGPフリー走行3回目、タイム差、周回数

予選前最後の練習走行となる60分のセッションが開始されると、ほとんどのドライバーが一番軟らかいソフトタイヤで走行を開始。そうした中、レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンは中間に位置するミディアムタイヤでコースに出てくる。

まずはフェラーリ勢が速さを見せてルクレールがトップに立ち、それにセバスチャン・ベッテルが続く展開となる。メルセデスはあまりペースが上がらず、フェラーリのタイムに届かない。

セッション開始から20分が経過したところでトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが母国ファンの声援を受けながらアタックラップに入り、9番手タイムを刻む。

ところが、その直後にクビアトのマシンにまたもトラブルが発生。クビアトはコース脇にクルマをストップさせ、ここでVSC(ヴァーチャル・セーフティカー)が導入される展開となった。

VSCが解除されるとルクレールが再びアタックラップを行い、自分が刻んだベストタイムをさらに短縮していく。

アルボン同様ミディアムタイヤで走行を開始したマックス・フェルスタッペンは、最初のアタックでフェラーリ勢、バルテリ・ボッタス(メルセデス)に次ぐ4番手タイムを刻む。しかし、フェルスタッペンは2回目のアタックラップではソフトタイヤのフェラーリ勢に割り込む2番手タイムをマークしてみせた。

だがセッションが折り返し点を過ぎたところでボッタスがフェルスタッペンのタイムを更新して2番手に浮上。ルイス・ハミルトン(メルセデス)はフェルスタッペンに届かず4番手にとどまる。

この時点ではベッテルが5番手で続き、それにニコ・ヒュルケンベルグとダニエル・リカルドのルノー勢、マクラーレンのカルロス・サインツとランド・ノリス、ハースのロマン・グロージャンが続く展開となった。

その後、ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)が7番手に浮上。ミディアムタイヤでの走行を続けるアルボンは13番手に位置する。

セッションの残り時間が20分ほどとなったところでフェラーリ勢が新品ソフトタイヤに履き替え、予選シミュレーションを開始。まずはベッテルがトップタイムを刻むが、すぐにルクレールがそのタイムを塗り替えてトップに立つ。

残り時間が15分を切ったころにハミルトンがベッテルのタイムを上回って2番手に上がるものの、その後フェラーリ勢がさらにタイムアップ。ルクレールはベストタイムを1:32.733に縮め、ベッテルが0.316秒差の2番手に浮上する。

セッションが残り10分になろうとするところでレッドブル・ホンダ勢もソフトタイヤに履き替えて予選シミュレーションを開始する。だが、アルボンはなかなかリズムに乗ることができず、トップ10に食い込むことができない。その一方でハース勢がペースを上げ、2台ともにトップ10圏内に入ってくる。

ここでアタックラップを開始したフェルスタッペンはセクター2まで自己ベストでつないでいく。ところが最終セクターで縁石に乗り上げたフェルスタッペンはマシンをジャンプさせてしまうというミスを犯してしまう。

恐らくこれでフロアにダメージを負ったと思われるフェルスタッペンはその後のコーナーでスピンを喫してリアからウォールにヒットしてしまった。フェルスタッペンは自力でピットに戻ったものの、予選に向けてマシンの修復作業が必要になってしまった。

一方、なかなかトップ10に食い込むことができなかったアルボンだが、セッションが終了時刻を迎えた時点で行っていた最後のアタックでなんとか7番手タイムをマークしてみせた。

結局、このセッションではフェラーリ勢が1-2体制を築いて、いい形で予選に臨むことになった。ホンダ勢はフェルスタッペンが5番手、アルボンが7番手、ガスリーが11番手、再びトラブルが発生したクビアトは19番手でセッションを終えている。

■フリー走行3回目トップ10ドライバー

トップ/シャルル・ルクレール(フェラーリ) 1:32.733
2番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:33.049
3番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:33.129
4番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:33.354
5番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 1:34.227
6番手/ロマン・グロージャン(ハース・フェラーリ) 1:34.308
7番手/アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ) 1:34.371
8番手/ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー) 1:34.421
9番手/ランド・ノリス(マクラーレン・ルノー) 1:34.527
10番手/ケビン・マグヌッセン(ハース・フェラーリ) 1:34.546

5グリッド降格ペナルティーを受けるフェルスタッペン、アルボン、ガスリーとしては少しでも上位のポジションを予選で確保しておきたいところだが、伝えられるところによれば予選前に雨が降る確率も高いとされており、場合によっては波乱含みの予選となる可能性もありそうだ。

そのF1ロシアGP予選は、このあと日本時間21時から始まる。

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