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カルロス・サインツ「ドライバーへのペナルティーが減るのは正しいこと」

2019年09月17日(火)17:58 pm

マクラーレンのカルロス・サインツが、FIA(国際自動車連盟)のF1競技委員たちがドライバーにあまりペナルティーを科さないようになったことは歓迎だと語った。

今季のF1にはドライバーに対するペナルティーの有無が勝敗にかかわる事例がいくつかあり、そのことにかなり注目が集まるようになっている。

その大きなきっかけとなったのが第7戦カナダGP決勝でトップを走行していたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に対し、ルイス・ハミルトン(メルセデス)に対して危険な行為を行ったとして与えられたペナルティーだ。ベッテルは5秒ペナルティーを受けたことでトップチェッカーを受けながらも正式結果は2位となってしまった。

前F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、ベッテルがスランプ状態に陥ってしまったひとつの原因があのペナルティーだったのだと考えている。

「あれは完全に誤りで、無用のものだった。そしてそれがセバスチャンのこのスポーツに対する信頼を損ねてしまったんだ」

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語った88歳のエクレストンは次のように付け加えた。

「彼がやったことは危険ではなかったし、誰だってああしていただろう。ルイスがちょっと賢かったんだ。あれを危険だと見えるようにしていたからね」

また、第9戦オーストリアGPでは、トップを走行していたシャルル・ルクレール(フェラーリ)をマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がコース外に押し出すような形でオーバーテイクして優勝を飾ったが、この一件は審議対象とはなったものの、結局ペナルティーが出されることはなかった。

こうした状況を受け、ペナルティーに関する関心が高まってきたこともあり、F1統括団体であるFIAはドライバー同士のアクションに関しては以前よりも寛容な姿勢に変化してきている。

そして、長期間にわたってF1では使用されていなかった黒白旗(警告)を復活させ、サッカーのイエローカードのような形で非紳士的な行為を行ったドライバーにそれを提示するという試みも行われるようになっている。

こうした変化に関して質問されたサインツは「僕は、それは正しいと思うよ。何かが起これば相変わらず文句は言うだろうけれどね」と答え、第14戦イタリアGPで起きたルクレールとハミルトンの激しいバトルに言及しながら次のように続けた。

「ドライバーはみんな彼(ルクレール)がやったことは限界ギリギリだったと知っているよ。彼自身が限界の攻めだったと言っているわけだからね」

「だけど、これから黒白旗が使われるということになれば、僕たちはみんなそれを自分に有利に使おうとすると思うよ」

そう語ったサインツは次のように付け加えた。

「これからはもっと自由にやれるようになるし、僕に言わせれば、それは正しい歩みだよ」

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