F1の夏休み明けに行われた第13戦ベルギーGPと第14戦イタリアGPで2連勝を飾ったフェラーリだが、今週末にマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで行われる第15戦シンガポールGP(22日決勝)では苦戦を覚悟しているようだ。
ベルギーGPの舞台となったスパ・フランコルシャン・サーキットやイタリアGPが開催されたモンツァ・サーキットは現在のF1サーキットの中では屈指の高速サーキットとして知られている。
強力なエンジンパワーと空気抵抗が少ないシャシーを持つフェラーリは、そのアドバンテージを生かしてシャルル・ルクレールがスパとモンツァで2戦連続となるポール・トゥ・ウィンを達成。フェラーリに大きな勢いを与えた。
しかし、フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、今週末はより困難なレースになると予想している。
「我々はシンガポールでは再び問題を抱えることになるだろうね」
そう語ったビノットは、スパとモンツァで勝利したとは言え、今年もF1選手権を大きくリードしているメルセデスとの差が縮まったわけではないと次のように付け加えた。
「最大限のダウンフォースが必要となるサーキットにおいて、我々の赤字を埋め合わせることができるとは考えていないよ。そうしたくても、ギャップはあまりにも大きすぎるからね」