NTTインディカー・シリーズ第15戦マディソン(ゲートウェイ・モータースポーツ・パーク)で全長1.25マイルのショートオーバルを佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が劇的な逆転勝利で制した。今シーズン2勝目、通算5勝目。佐藤琢磨が1シーズンに2勝するのは初めてのことだ。
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予選5番手だった佐藤琢磨は、スタート直後にポジションを落としたものの、ピットタイミングをずらす作戦で、トップに浮上。
終盤はエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)が追い上げ、激しいバトルを展開したものの、佐藤琢磨が守り切ってレースを制した。佐藤がイン側で並びながらフィニッシュラインに飛び込んだが、2台の差はわずか0.0399秒差というものだった。
佐藤琢磨は、先週開催された第14戦ポコノではスタート直後の不運な多重アクシデントで非難の的となっていたが、1週間後のこのレースで見事に優勝を飾り、トップ選手の一人であることを改めて証明した。
■佐藤琢磨
「作戦を駆使して戦った僕たちに、運が味方してくれたのは確かです。しかし、同時に僕たちが今晩とても速かったことも事実です。
今日のレースでは二度、ポジションを大きく落とすシーンがありました。トラフィックの処理が難しいレースだったからです。それでも、僕たちは優勝を勝ち取りました。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングというチームに深く感謝したいと思います。信じられないほどすばらしいチームです。
今日のレースでポイントとなったのは、最後のピットストップ前のスティントでした。とても速いペースを保ったままスティントを終えることができ、最後のピット作業を行った後もトップを保ち続けることができました。自分がトップを守ったと知り、本当に興奮しました」