今季メルセデスのリザーブドライバーを務めているエステバン・オコンが2020年にF1復帰できるかどうか、まだ正式に確定したわけではないと報じられている。
最近の報道では、メルセデスは2020年もバルテリ・ボッタスをルイス・ハミルトンのチームメートとして続投させる方向で固まったと伝えられている。
そして、メルセデスF1チームのCEOを務めるトト・ヴォルフは、昨年までフォース・インディアで活躍していた22歳のオコンをルノーで走らせるべく交渉を行っていると考えられている。
■ハミルトンの意見を参考にするとヴォルフ
メルセデスがボッタス続投を決めた背景にはいくつかの理由が考えられるが、そのひとつはハミルトンが来季もボッタスと組みたいとの希望を示したことだろう。
ヴォルフはイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に対し、次のように語った。
「我々としてはチームの利益となるかどうかで選択を行っている。だが、ルイスは我々と長く一緒にやってきているし、私は彼に候補者リストを見せて意見を聞いたよ」
「彼は我々とまったく同じように考えている。バルテリとエステバンはどちらも彼のチームメートを務める資格があるとね」
ヴォルフはさらに、このタイミングでボッタスに今季限りでクビだと伝えてしまえば、2019年シーズン後半のタイトル争いがかなり複雑なものになることも懸念されたと認め、次のように付け加えている。
「確かにそのことは我々も考慮に入れているよ。だが、それがメインではないがね」
うわさでは、メルセデスでは来週末にF1ベルギーGP(9月1日決勝)が開催されるスパ・フランコルシャン・サーキットにおいて2020年のドライバーラインアップを発表することになりそうだと言われている。
だが、ヴォルフはこれに関して次のように語るのみだった。
「この件に関してはすでにメディアに多くのことを語りすぎてしまった。だから具体的な日程を明らかにしたいとは思っていないんだ。2、3週間のうちには決定されるだろうと言っておくよ」
■オコンのルノー移籍はまだ確定ではない?
そうした中、オコンの母国フランスの放送局『RMC Sport(RMCスポール)』は、オコンのルノー移籍はまだ確定しているわけではないと次のように報じている。
「まず、ルノーでは理想的にはニコ・ヒュルケンベルグがF1のシートを確保できるようにしたいと考えている」
「我々が得た情報によれば、昨年同様にオコンとルノーの間で交渉が行われている。だがまだ何もサインされてはいない」
「もし契約が結ばれるとしても、今週末までにそれが実現することはないだろう」
うわさによれば、ヒュルケンベルグはロマン・グロージャンの後任として2020年にはハースへ移籍する可能性があるとも言われている。
■2020年のF1復帰に自信を示すオコン
その一方で、オコン自身は2020年のF1復帰を強く示唆している。
オコンは今季自身のソーシャルメディアのプロフィールに「メルセデスのリザーブドライバー」と記載していた。ところが、最近になってオコンはそれを「F1ドライバー」と書き換えたのだ。
さらに、23日(木)にはF1公式サイトにオコンの次のようなコメントが紹介されている。
「僕は来年に向けて懸命に取り組んでいるよ。カムバックを果たしたときには、僕はこれまで以上に完成されたドライバーになっているはずだよ」