2019年F1第12戦ハンガリーGPが8月3日(土)、ハンガロリンク(全長4.381km)で2日目を迎え、地時間12時(日本時間19時)から行われたフリー走行3回目でメルセデスのルイス・ハミルトンがトップに立った。
●【FP3結果】2019年F1第12戦ハンガリーGPフリー走行3回目、タイム差、周回数
本来60分間で行われる予定だったこのセッションだが、サポートレースで路面にオイルがまき散らされるアクシデントが発生したことによる路面整備のために開始時刻が10分遅らされ、50分間のセッションとして行われることになった。
前日に行われたフリー走行2回目は途中から雨によるウエットコンディションとなったが、このセッションでは時折雲の合間から明るい日差しが差し込むまずまずの天気のもとで行われた。
一部のドライバーを除きほとんどが一番柔らかいソフトタイヤでセッションをスタート。序盤はメルセデス勢が速さを見せ、それにフェラーリ勢、レッドブル・ホンダ勢が続く展開となった。しかし、セッションが折り返し点に近づいたころにレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがトップタイムを更新してみせる。
セッションが折り返し点を過ぎたころからドライバーたちが新品ソフトタイヤに交換し、本格的な予選シミュレーションを開始していく。
まずフェルスタッペンが自分が刻んだベストタイムをさらに更新するが、そのタイムをフェラーリのシャルル・ルクレールが上回ってトップに立つ。
しかし、その直後にメルセデスのバルテリ・ボッタスとハミルトンが次々にベストタイムを更新し、ここで再びメルセデス勢が1-2体制を築いていく。
セッションの残り時間が15分ほどとなったところでルクレールがボッタスを上回り2番手に浮上。フェルスタッペンもそれに続く3番手タイムを刻む。
そして残り時間が8分を切ったところでトップチームのドライバーたちも新品ソフトタイヤに履き替え、最後の予選シミュレーションを展開。ここでフェルスタッペンがこれまでのコースレコードを更新する1:16.097を刻んでトップに立つ。
残り時間が5分を切ったところでフェラーリのセバスチャン・ベッテルも積極的なアタックを行う。だが、フェルスタッペンのタイムには100分の7秒届かず、2番手となる。
このままの順位でセッションが終わるかと思われたが、ハミルトンが最後の最後に1:16.084の新コースレコードをマークし、フェルスタッペンをおさえてトップに立った。
上位勢がかなりの接戦となっているのは確かだが、フェルスタッペンはここまでの3セッションすべてを2番手で終えるスピードと安定感を示しており、このあとに行われる予選に向けてかなり期待が持てる仕上がり状態になっていると見ていいだろう。
フェルスタッペン以外のホンダ勢はレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーが6番手、トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが12番手、アレクサンダー・アルボンは17番手だった。
■フリー走行3回目トップ10ドライバー
トップ/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:16.084
2番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 1:16.097
3番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:16.166
4番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:16.355
5番手/シャルル・ルクレール(フェラーリ) 1:16.392
6番手/ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ) 1:16.684
7番手/ランド・ノリス(マクラーレン・ルノー) 1:16.774
8番手/キミ・ライコネン(アルファロメオ・フェラーリ) 1:17.216
9番手/カルロス・サインツ(マクラーレン・ルノー) 1:17.217
10番手/ケビン・マグヌッセン(ハース・フェラーリ) 1:17.230
F1ハンガリーGP予選は、このあと日本時間22時から始まる。
●【FP3ハイライト動画】フェルスタッペンが0.013秒差の2番手!上位7台は0.7秒差/F1ハンガリーGP
●【動画】F2マシンがまき散らしたオイル処理でターン5は真っ白に・・・/F1ハンガリーGPフリー走行3回目