かつてフェラーリやマクラーレンで活躍した元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーが、親しい友人でもあるセバスチャン・ベッテルを擁護する発言を行った。
2010年から2013年までレッドブルで4年連続F1チャンピオンとなったベッテルだが、2015年にフェラーリに移籍して以来タイトルに手が届かない状態が続いている。
32歳となったベッテルは、今季新たなチームメートとして迎えた21歳のシャルル・ルクレールに後れを取ることもあり、もはやF1ドライバーとしてのピークは過ぎてしまったようだと考えている者も少なくない。
だが、現在DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)の最高責任者を務めているベルガーは次のように語った。
「私はまだセバスチャンをすごく信じているよ」
「彼は賢い男だよ。現時点では少しばかり困難な状況を迎えているもののね。いくつかミスもあった。それは彼ばかりでなくチームも同じだ。それに彼には不運もあった」
「だが、セバスチャンを見限ってはならないよ。彼はだてに4回もF1チャンピオンになったわけじゃないからね」
一方、ベルガーは同じオーストリア出身の伝説的元F1ドライバーであり、非常勤会長という立場でチーム運営にかかわったニキ・ラウダが亡くなった後もメルセデスの勢いが失われるどころか、今季ここまでの9戦中8戦で勝利するという絶対的な強さを示していることは驚きでもなんでもないと考えている。
「トト・ヴォルフ(メルセデス/エグゼクティブディレクター)はニキから多くを学んできた。だから驚くにはあたらないよ」
そう語った59歳のベルガーは次のように付け加えた。
「あのチームはすごくいい状態にある。彼らはほとんどミスを犯さないんだ」