レッドブル・レーシングを率いるクリスチャン・ホーナー(チーム代表)が、今でもセバスチャン・ベッテルとの関係は“特別”なものだと語った。
2010年から2013年にかけてレッドブルのドライバーとして4年連続F1チャンピオンに輝いたベッテルだが、2014年シーズンを最後に離脱し、現在はフェラーリのドライバーを務めている。
そして、フェラーリで通算5回目のF1ドライバーズタイトルを目指しているベッテルだが、今年もすでにランキングトップのルイス・ハミルトンに74ポイント差をつけられており、タイトルに手が届く可能性は限りなく小さくなってしまっている。
フェラーリの地元イタリアでは、ベッテルではなく21歳の若いシャルル・ルクレールをナンバー1に据えるべきだとの声もあがってきている状況だ。
そうした中、現在レッドブルのナンバー1ドライバーであるマックス・フェルスタッペンが来季はメルセデスに移籍するのではないかとのうわさがささやかれるとともに、今季フェルスタッペンのチームメートに抜擢されたピエール・ガスリーの調子が上がってこないことから、今季限りでシートを失うことになるだろうという声も聞かれている。
そして、こうした状況を受けてベッテルが来季古巣のレッドブルへ復帰する可能性もあるのではないかとのうわさもささやかれるようになっている。
そんな折、ホーナーはオーストリアのテレビ局『Servus TV(セアヴスTV)』に次のように語った。
「我々には、セバスチャンが我々と一緒だったころの素晴らしい思い出がある」
「彼は我々の歴史の一部なんだ。彼は我々とともに4回タイトルをとり、多くのレースで勝ってきた。レッドブルのF1初勝利も含めてね。我々とセバスチャンには特別な関係があるんだ」
「彼は今はフェラーリにいるけれども、彼はかなり頻繁に我々のメカニックたちに会いにくるんだ。彼はここにいるほとんど全員の顔をしっているし、今でもチームの友人だよ」
そう語ったホーナーは、地元レッドブルリンクで開催されたオーストリアGPでマックス・フェルスタッペンが優勝を飾ったことに言及しながら、次のように付け加えた。
「彼はレッドブルリンクで我々のことをすごく喜んでくれたよ」