ランボルギーニのCEOを務めるステファノ・ドメニカリが、自分たちがF1に参戦することはないと断言した。
2014年F1シーズンをフェラーリのチーム代表として迎えたドメニカリだが、成績不振の責任をとる形で4月に辞任。その後フォルクスワーゲン傘下にあるアウディに加わり、うわさによればF1参入の可能性を検討する業務に従事していたと考えられている。
ドメニカリはその後2016年3月に同じくフォルクスワーゲングループの一角を占めるランボルギーニのCEOに就任し、現在に至っている。
ドメニカリのCEO就任以来、ランボルギーニがF1参戦を考えているのではないかとのうわさがささやかれ続けてきているが、ドメニカリはそれを否定していた。
今回、イタリアの『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』からあらためてF1参入計画の有無について質問されたドメニカリは次のように答えた。
「それは我々が目指しているプロジェクトではないよ。それに必要な投資は我々にとっては大きすぎる」
ランボルギーニもフェラーリ同様イタリアのスポーツカーメーカーだが、両者の違いについて質問されたドメニカリは、フェラーリは「レーシングチームとして誕生した」会社であり、一方でランボルギーニは「市販スポーツカーメーカーとして誕生」したという違いがあると答えている。
ドメニカリは、ランボルギーニはF1参戦を目指すのではなく、モータースポーツを「すでに自分たちが持っている基盤をさらに強めるための手段」だととらえて研究しており、自分たちが何らかのレースに参戦するとしてもそこで「投資を回収」できることが必須条件だと付け加えている。