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レッドブルの次のスタードライバー候補は?

2019年07月03日(水)11:30 am

セバスチャン・ベッテル(現フェラーリ)やマックス・フェルスタッペンなどのスタードライバーを輩出してきたレッドブルのドライバー育成プログラムだが、近年はその層があまり厚くないのが事実だ。

レッドブルではピエール・ガスリーをダニエル・リカルド(現ルノー)の後任として今年レッドブルに昇格させた一方、2018年に所属していたブレンドン・ハートレーとの契約を解除したが、自分たちのジュニアドライバーの中には今季トロロッソのドライバーに昇格させられる人材がいなかった。

そこでレッドブルは、2017年に契約を解除していたダニール・クビアトを復帰させるとともに、本来は今年フォーミュラEにフル参戦する予定だったアレクサンダー・アルボンを半ば強引に日産チームから引き抜いてトロロッソからF1デビューさせている。

そんな中、レッドブルでは一時2019年にトロロッソからF1デビューさせたいと考えていたイギリス人ドライバーのダニエル・ティクトゥムとの契約を中途で解除したことが明らかとなっている。

レッドブルではティクトゥムにF1出走に必要なスーパーライセンスポイントを取らせるために今年は日本のスーパーフォーミュラに送り込んでいた。ところがティクトゥムの成績が振るわず、シーズンを上位で終えて必要なポイントを獲得できる見込みがなくなってしまったことから容赦なく切り捨ててしまったわけだ。

そして、レッドブルがティクトゥムの代わりに目を付けたドライバーがメキシコ人ドライバーのパトリシオ・オワルドだ。

2018年のインディライツチャンピオンである20歳のオワルドは、今季インディカーにエントリーするとともに5月からレッドブルジュニアドライバーの一員に加わっている。そしてレッドブルリンクで行われたF2レースにスポット参戦したほか、ティクトゥムの後任としてスーパーフォーミュラに第4戦以降出走することが明らかになっている。

一方で、元F1ドライバーであるゲルハルト・ベルガーの甥であるルーカス・アウアーにもチャンスがあると考えられている。アウアーもレッドブルのサポートを受けて今季スーパーフォーミュラに参戦している。

近年はDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)で活躍してきた24歳のアウアーだが、菅生で行われた第3戦では3位表彰台をゲットするとともにファステストラップも記録している。

アウアーの母国オーストリアの『Kurier(クリヤー)』は、富士スピードウエイで開催されるスーパーフォーミュラ第4戦(7月14日決勝)でもいい成績を収めることができればアウアーのF1昇格への道に弾みがつくだろうと報じている。

アウアー本人はそうした報道を受けて、「次のレースの後ではまた違って見えるかもしれないよ」とコメントしている。

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