フェラーリが打倒メルセデスに向けてさらに本腰を入れてきたようだ。
フェラーリは2018年に最強チームであるメルセデスと互角に戦えるF1マシンを造り上げたと考えられており、事実シーズン前半にはメルセデスと互角以上の戦いぶりを示していた。
しかし、シーズンが後半にさしかかるとドライバーのミスやチームの戦略ミスなどによって失速。結局メルセデスが5年連続となるドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトル獲得に成功している。
フェラーリには2018年シーズンの途中で会長のセルジオ・マルキオンネが急逝するという不幸もあった。そして、そのマルキオンネの後任としてフィアット・クライスラー会長のジョン・エルカーンがフェラーリの新会長に就任。さらに、ルイス・カミレリがフェラーリのCEO(最高経営責任者)に就任している。
そのカミレリは今週次のように語り、2019年にはF1予算をさらに増やすことを示唆している。
「2018年には、我々が最後にタイトルを獲得して以来最高の結果を残すことができた。そして2019年に向けての目標は勝利することだ」
「繰り返すが、2019年の我々の目標はF1タイトルを勝ち取ることだ。その目標達成のためにさらに投資を増大させることになる」
イタリアのメディアによれば、フェラーリの2018年の予算は4億3000万ユーロ(約536億円)だったと見積もられており、その額は最強メルセデスよりもおよそ2000万ユーロ(約25億円)少ないものだったという。
フェラーリは前チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネを更迭し、技術トップのマッティア・ビノットを新たなチーム代表に据えるなど、F1チーム組織の改編も進めてきている。
その新体制のもと、さらに予算を積み上げることで、2019年にはなんとしてもF1チャンピオンチームの栄冠をメルセデスから奪うという決意を固めているようだ。