元F1ドライバーのジャン-エリック・ベルニュが、将来的にF1とフォーミュラEが統合されれば素晴らしいだろうと語った。
■発展著しいフォーミュラE
2014年に初開催されたフル電動フォーミュラカーによる世界選手権であるフォーミュラEだが、着実に世界有数のレースカテゴリーとして成長を続けている。
市販車の電動化が急速に進みつつあることを受け、今や世界有数の自動車メーカーたちが参入しており、ドライバーも元F1ドライバーが数多くエントリーしている。
そして、昨年ウィリアムズで走っていたロシア人ドライバーのセルゲイ・シロトキンもフォーミュラE転向を視野に入れているようだ。シロトキンは今月下旬にモナコでフォーミュラEマシンのテストを行うことになるという。
最終的にロバート・クビサにシートを奪われた形となったシロトキンは次のように語っている。
「フォーミュラEは今一番急速に成長している選手権だ。ここでの戦いはものすごくハイレベルだよ」
■将来残るのはフォーミュラEだけ?
こうした中、フォーミュラEの最高責任者であるアレハンドロ・アガグは、モータースポーツの将来を担っていくのは間違いなくフォーミュラEだとドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。
「我々はF1が大好きだし、素晴らしいと思っている」
「だが、我々こそが、20年か30年、あるいは40年後に残っている唯一のモータースポーツだと思うよ」
■F1とフォーミュラEの統合も?
かつてトロロッソで活躍したベルニュも現在はフォーミュラEで走っており、2017-2018シーズンには年間チャンピオンに輝いている。
そのベルニュは、最終的にはF1とフォーミュラEがひとつのシリーズとして統合されることになるだろうと考えている。
「2030年には電気自動車だけになってしまうだろう。F1も電気に関する姿勢を完全に変えることになる」
「今日では、フォーミュラEとF1は完全に別物だ。だけど、この2つのシリーズが統合されるのではないかという話を耳にすることもある。そうなれば素晴らしいと僕は思うよ」
現在28歳のベルニュはそう語ると、次のように付け加えた。
「だけど、F1がトップカテゴリーだし、今後もその位置にとどまると思うよ。どういう構造になろうとね」