マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、先週末に行われた今季のF1最終戦アブダビGP決勝でエステバン・オコン(フォース・インディア)に「仕返し」をしてやったと認めた。
アブダビGPの前に行われた第20戦ブラジルGP決勝でトップを快走し、ほぼ勝利を手中に収めたと思われたフェルスタッペン。だが、周回遅れのオコンが無理にフェルスタッペンをオーバーテイクしようとしたことで両者がクラッシュ。フェルスタッペンはコースアウトしてしまい、その間にルイス・ハミルトン(メルセデス)に前に出られてしまった。
レース後、フェルスタッペンはオコンに詰め寄って胸を突き飛ばすという行為に出てしまい、F1統括団体であるFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)からそれに対するペナルティーとして2日間の奉仕活動を行うことを命じられている。
そして、最終戦アブダビGP決勝では6番グリッドについたフェルスタッペンだが、スタートに失敗して10番手にまで順位を下げてしまう。
そこから追い上げを開始したフェルスタッペンは、9番グリッドからスタートして自分の前に出ていたオコンをオーバーテイクしたのだが、その際フェルスタッペンとオコンのマシンのタイヤ同士が接触するシーンが展開された。
レース後、フェルスタッペンはザルツブルグのテレビ局『Servus TV(セアヴスTV)』に次のように語った。
「僕は、もし彼(オコン)がドアを閉めたら、彼をコース外に押し出してやろうと考えていたよ。あれはブラジルの仕返しだったかもね」
「よかったよ。いい気分だった」
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコも、フェルスタッペンがオコンに対して怒ったのは無理もないことだと考えている。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、オコンはほかのドライバーとも問題を起こすことが多いと主張したマルコは、2019年のF1シートを確保できなかったオコンに対する嫌みを込めながら次のように付け加えている。
「彼(オコン)が来年テレビの解説者をやれば、これまでとは違う視点から物事を見られるんじゃないかな」