かつて3度F1王者となった伝説的元F1ドライバーのニキ・ラウダが、今週末に開催される今季のF1最終戦アブダビGP(25日決勝)に姿を見せることはないようだ。
現在はメルセデスの非常勤会長を務めるラウダだが、7月に肺の移植手術を受け、現在はリハビリテーションの段階に入っている。
だが、メルセデスのエグゼクティブディレクターを務めるトト・ヴォルフや、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ、さらには前F1最高責任者のバーニー・エクレストンなど、以前から親交のある人物たちがラウダはアブダビに来ることを目指していると明かしていた。
だが、そのラウダの希望が叶うことはなかったようだ。
最終戦の開催地であるアブダビへ向かう前にウイーンでリハビリテーションを行っているラウダを訪ねたヴォルフは、オーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』に次のように語った。
「ニキは元気だよ」
「すべてが計画通りに進んでいる。現在は理学療法が重要な段階だ」
『Osterreich(エステルライヒ)』は、ラウダが職場復帰できる可能性が大きいのは2019年3月17日に決勝が行われる来季のF1開幕戦オーストラリアGPだろうと予想しているが、ヴォルフは次のように語っている。
「いつ復帰するかは、ニキ本人や医師たちが決めることだ」
『Osterreich(エステルライヒ)』によれば、ラウダはクリスマスには妻のビルギット、そして9歳となる彼らの双子の息子たちと一緒に家で過ごすことができるまでに回復するだろうという。